おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院の経営においても組織づくりについてもステージが存在し、上のステージにたどり着く為に必要なことに着実に取り組めているのかでステージアップできるのかが決まります。
もちろん、ユニット数、スタッフ数、医院の収益モデル、院長の理想とされる歯科医療、などによって目指すべきステージもビジョンも中間目標も違います。
だから院長は3年後、5年後のビジョンを中期経営計画で見える化し、単年度計画の達成状況と3年後の目標にたどり着く為に何を加える必要があるのかを年に1回は点検しておく必要があるのです。
・経営環境の変化予測と対策の立案
・3年後の売上目標にたどり着く為にどんな経営対策が必要か?
・3年後に経営の柱に成長させる治療コンテンツの決定と戦略戦術の確認
・広告対策と広告効果はその達成を支えることができるか?何が足りていないのか?
・3年後、各部門(院内・訪問等)でドクター、歯科衛生士、歯科技工士、診療スタッフ、事務スタッフ、受付、管理栄養士などは何人づつ必要で、その為に採用計画をどう進めるのか?
・現在の採用環境の分析と3年後どうなっているのかの予測
・長期雇用対策の進捗状況の確認
・各部門が機能する為のリーダーの育成状態の確認
・患者満足度と定着度の向上対策とKPIでの成果測定
・経営対策の成果を測定して対策する為のKPIの設置
・過去3年間の収益性の確認とこれから3年間の収益性の改善への取組みの確認(人件費などのコストアップへの備え)
・患者の長期管理への移行の進捗状況の確認
・上記の取組みの結果、スタッフはどれくらい成長し遣り甲斐を感じているのか?の確認
・上記の取組みの結果、患者に提供する歯科医療の質がどれくらい向上するのかの確認
など、とても大切なことばかりなのですが、組織メンバーが育っていなければ一緒に考えてくれる人が限られますし、考えても実行できる対策本数が限られます。
国が考える歯科医療の役割はどんどん増えて求められる質も高くなっています。
しかし、それらのすべてに対応できる経営の体力がある総合歯科医院は限られるのです。
だから選択と集中を意識して経営的成果を出せる分野にまずは集中していく。
それを確認する為に総合点検は欠かせないと考えます。
総合点検をおこなえば、断捨離するべき治療コンテンツも明確にできますし、限られたマンパワーを重点分野に重点的に配分することも出来るようになります。
だから点検のイメージとすれば「思い切って何を捨てるのか?」から考えてくださいね。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00