おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院を健全に経営し理想とする歯科医療を地域に提供する為には、企業的な経営手法の導入が必要な時代になってきました。
そして定期管理を重視するなら規模(歯科衛生士ユニット)の拡大が出来るかが問われ経営的なハードルは上がるのです。
歯科医院のユニット数の平均は昔は3台でしたが、最近開業される場合には4~5台、中にはそれ以上の拡張性を持たせる方も増えてきています。
そうなるとスタッフ数も増えてきますし、人材採用や教育、ライフイベントへの対応、時短、収益性の改善、組織化、ブランド化、経営計画立案・・・・と院長が経営的にやるべき課題も増えていくのです。
院長が経営面の強化が必要だと感じられた時に始められるのは「数値の測定と管理」でしょう。
しかし、数値管理は必要不可欠でもスタッフと共有して経営的成果に結びつけるハードルが高いのです。
それは、若いスタッフには「患者に喜ばれる歯科医療の提供」と「数値管理」が「水」と「油」の様に感じられやすいからです。
いくら院長が「患者に良質な治療を提供していくには経営面も重視しなければいけない」とか「皆の給料を上げていくには利益を出さないと」とか言っても、若いスタッフは「院長はお金儲け主義になってきた」と感じることも多い。
だから、朝礼やミーティングで経営の数値を発表したとしても数値を改善していく取組みに積極的ではないスタッフが出てくるのです。
最終的には「数値を管理して改善していく事が患者に良質の歯科医療を届けること」だとスタッフが理解できる様に話していく必要があるのですが、男性院長は狩猟本能からか手段である「課題達成」「目標数値達成」に焦点を当ててスタッフに話しがちですので、スタッフとの温度差が拡がるのだと感じます。
また、院長自身にお金に対する抵抗感がある場合も上手くいきません。
スタッフが感情的な理解を通して数値管理の必要性を理解する方法は存在しますし、歯科医院が企業としても成り立つ為には院長はこのハードルを乗り越えなければいけない。
いつまでも逃げてはいられない時代に入ったのです。
さて、先生の医院ではどうやって「医療の質」=「経営的成果」=「患者満足」を成立させ、スタッフの共感を得ますか?
一度考えてみてくださいね。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00