おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
先日、クローズでご依頼いただいた「女性スタッフのやる気を引き出す技術」セミナーにご参加いただいた院長から、
「いままで何回か講師を呼んでスタッフマネジメントセミナーを受講しましたが、毎回”あなた(院長)が悪い”と言われました」
「私たち(院長)の立場に立ってお話いただけたのは森脇さんが初めてです」
という感想を頂きました。
その時は「喜んで頂けて良かった。あとは今日お話ししたことを少しづつでも実践していただけたら・・・」と思っていたのですが、時間が経つにつれて違う感情が生まれてきました。
それは「セミナー講師として呼ばれたにも関わらず院長に”やり方が悪い”と駄目出しをしたコンサルタントへの憤り」でした。
「いやいや、院長がスタッフマネジメントで理想通りの行動が出来て結果を出せているのであれば、そもそも貴方は呼ばれない」
「一生懸命に取り組まれていても様々な問題が発生して困っておられるからお声がかかったのに・・・」
というものでした。
それはまるで、セルフケアが出来ていない患者に正論で駄目だしをし、それが「モチベーション」だと勘違いしている一部の歯科医療従事者の様です。
セルフケアを習慣化できない患者に寄り添い、少しでも生活習慣を変えてもらえる様に一緒に考えて支えていくのが歯科医療従事者としての役割なのに、その責任をすべて患者に押し付け自分の役割に目をつぶっている人と同じなのです。
私自身もセミナーで話を聞いただけでは中々実践に繋がらない実践する人は限られるということを理解しており、院内の現状が院長によって違う中でセミナーでどれだけ「明日から使える技術」を提供できたかと何回も振り返って「あのスライドはこういうふうに説明した方が良かったかな・・・」と考え続けています。
理論に基づいて「正論」を言い放つほど楽で無責任なことはない。
セミナー講師として関わるのならば、受講いただく方の大まかな現状を事前に把握してセミナー参加者が少しでも実践できる方法を話すべきなのです。
多くのコンサルタントが院長のお役に立ちたいと奮闘されるなかで、一部のコンサルタントが専門家としての信頼を落すことをやっていることを残念に思ったのでした。
私もそうならないように自戒の念を込めて今日のブログは書きました。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:01