おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院で改善プロジェクトに取り組む意義はと聞かれたら先生は何と答えられるでしょうか?
課題になっているオペレーションを改善する為?
アクションプランで掲げたKPIを達成する為?
患者満足度を高める為?
売上を増やす為?
プロジェクトには、
①現状の課題を解決する為のもの
②ビジョンで掲げた目標を実現する為のもの
があることはご存じだと思いますが、実は3つ目の目的があるのです。
それは、チーミングでありリーダーシップの経験値を高める為。
人は自分が大切だと感じる事を自分の力で実現することで自己効力感が高くなる。
多くの人の脳回路が「闘争逃走反応」に流れるなかで、それを「チャレンジ反応」に切り替えていく為には小さな成功体験から積み上げていくことが必要なのです。
小さな成功体験が積みあがれば、今度は本人が少し難易度が高い課題に取り組んでみたくなる。
「前進できている自分」にワクワクし始めるのです。
プロジェクトで①②を実行することは大切ですが、3つ目の「チーミングとリーダーシップの経験値を高める」ことこそが重要だと私は考えています。
ひとり一人のスタッフのキャリアプランを描き、本人の同意をもとにプロジェクトで経験値を上げることで能力が高くなっていく。
今の時代はスタッフの自覚が自然に生まれることを願うのでは駄目なのです。
だから、プロジェクトを含む色んなツールを使ってスタッフの成長を仕掛ける。
「育てる仕組み」を構築し、ひとり一人に合ったプランで実践を積んでもらうことが大切なのです。
ただ、院長の指示によって動かされているプロジェクトの担当者では自分ごとにはならず積極性が生まれません。
「やらされている感」がスタッフの顔に表れているのです。
そんな歯科医院ではスタッフの自主性は育たない。
チーフがいて、ミーティング時間が確保されていて、プロジェクトも実践している。
ただ、プロジェクトメンバーは遣り甲斐を感じてはいない・・・
育成の為にプロジェクトを活用する。
とても大切なのですが、プロジェクトリーダーがメンバーをやる気にさせることが出来なければ得られる果実は少ない。
だから、プロジェクトを始める前に経営幹部はリーダーと作戦会議をして、プロジェクトメンバーの心に火をつける方法を見つけなければならないのです。
そして作戦通りにプロジェクトが盛り上がれば、心からリーダーの苦労を労ってあげてくださいね。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
Posted at 05:00