おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
6Sとは、
・整理
・整頓
・清掃
・清潔
・安全
・躾
のことです。
歯科医院だけでなく医療機関においては5Sに安全を加えて実行していくことが求められる。
しかし、ある程度の品質を作り上げてもそれを維持することは至難の業なのです。
そうなる理由は主に4つ
・仕組みを作っても習慣化できるまでPDCAを回しておらず、時間とともにスタッフ個々の価値観で動くようになること
・人の退職によってイレギュラーな対応をする時期が生まれ、そこから元に戻せない
・新人スタッフが入りベテランスタッフが退職すると医院文化の維持に危険信号が灯るようになる
・維持する品質を「見える化」出来ておらず、人によって「理想」の解釈が違う
でしょうか?
そして重要なことは歯科医院の収益モデルにおいてこれらを完璧に行うことは理想ではあっても①採算性・収益力、②経験値・ノウハウ蓄積、③マンパワーから見て困難な点が多々あるからです。
だから、①~③との折り合いによって実現可能な6Sのレベルが変わるのが現実なのです。
実際には上記の理由によって時間と共に緩んできた品質を定期的に見直し再構築していくことが大切。
緩んできたことを日常的に修正できることが理想ではありますが、高いレベルまで成長したスタッフの数は限られますので彼らの仕事を更に増やすことは出来ないのです。
一度、導入した仕組みを高い品質で維持することは簡単ではありません。
しかし、①~③の理由によって一時的に緩むことがあっても、修正することを諦めなければ蛇行しながらも成長曲線は築いていける。
蛇行しながらも理想に向かうのか、それとも妥協が妥協を生むのか・・・
そこは理念(ミッション、ビジョン、バリュー)を何が何でも実現していこうと思うかどうかであり院長とチームメンバーの意志力にかかっているのです。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
Posted at 05:00