おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
長い間、医療機関と関わってきて感じるのは「スタッフのレベルが高い歯科医院は院長の社会人としての能力も高い」ということ。
売上だけであればビジネススキルが高いだけの院長でも実現できるのですが、経営体としてのステージでみればやはり経営者の器の大きさと比例しているのです。
まず、スタッフのレベルが高い医院には高いレベルを目指す人材が集まり易くなる。
そしてスタッフは院長の考えや医院が目指しているものに共感して自分の能力を発揮したいと考え成長負荷を受入れますので、自然とスタッフ全体のレベルが上がっていくのです。
一方、院長が歯科医院経営をビジネスの視点だけで捉えていると「お金を稼ぎたい」人が反応し易くなります。
別にお金を稼ぐことが悪い事ではないのですが、「目的がお金」の人は一目見ればわかるのです。
また、組織には「課題達成力」と「集団維持力」が必要なのですが、その両方を強化していくには院長の社会人基礎力の高さが大きく関わってくる。
最終的に院長は「尊敬を集める存在」であることが必要ですので、経営者として必要な社会人としての基礎能力を意識的に磨いていく必要があるのです。
ちなみに社会人基礎力とは、
・主体性
・働きかけ力
・実行力
・課題発見力
・計画力
・創造力
・発信力
・傾聴力
・柔軟性
・情況把握力
・規律性
・ストレスコントロール力
の12の要素を言います(経済産業省有識者会議)。
昔はワンマンで超個性的な院長が何故かスタッフにも患者にも好評なんてことがありました。
患者にも言いたいことをズバッと言ってその時は「凄いな」と思ったのですが、今から考えればスタッフにも患者に対しても深い愛情があり、それが魅力となっていたのだと思います。
患者と一緒にシュークリームを食べながら診察していた内科の院長もいて懐かしいです(笑)。
しかし、これからの経営者は院長の器を大きくしていく努力が不可欠だと思います。
定期管理型から長期管理型に移行するにつれてスタッフ数は増えていきますので、組織化を意識しないで済む医院規模では無くなっていくからです。
これから院内で発生する様々な問題は院長が学びと実践を深め器を大きくしないと解決できない。
そう感じるのです。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
Posted at 05:00