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◆歯科医院経営ブログ

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経営的成果を出せる歯科医院と出せない医院との違いとは?  [2023年04月22日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
歯科医院で中期経営計画と単年度の計画(アクションプラン)を立てられている医院はまだまだ少ないと感じます。
また、経営計画作成セミナーに参加して計画を立てても数値計画を達成する為の「根拠」がない場合も多いのです。
 
 
経営者としての院長にも様々なタイプの方がおられます。
 
・簡単な経営計画(数値)とアクションプランを書き出して、あとは院長が頭の中で状況を分析しながら素早く次の一手を打たれる方。
・経営計画を丁寧に作成するが、だんだんと見返す機会が減って最終的には引き出しにしまってしまう方。
・友人院長や先輩院長がおこなっている経営対策、経営セミナーで教わった経営対策を取り入れようとしてはスタッフの抵抗にあい落とし込めない方。
・真摯に臨床をしていれば経営は上手くいくと考えて最低限の経営数値しか見ない方。
・「滅菌品質」「印象品質」「治療品質」など、ひたすら歯科医療の品質の向上に取り組まれる方。
・スタッフとの家族的経営を目指され、皆で医院を作っていかれる方。
・ご自分が好きな臨床の質の向上に集中し、他のことにはあまり興味がない方。
・大学の同期がみんな開業してしまったので慌てて開業したが、院長としてどうすれば良いのかが分からず不安な日々を過ごされている方。
 
 
様々なタイプの院長がおられますが、開業前に完璧な事業計画を作りロケットダッシュが出来る院長以外の方が先ず集中するべきなのは「売上を上げて経営を軌道に乗せる」ことなのです。
 
 
もちろん、患者と真摯に向き合い臨床の質を高めていくことは重要なことです。
しかし、誤解を恐れずにあえて言いたいのは経営を軌道に乗せなければ臨床の質の改善も出来なくなっていくということ。「人件費の支払い、借入金の返済やリース料の支払い、材料店などへの支払いを余裕を持って続けられますか?」という事なのです。
 
 
経営が軌道に乗って次の経営対策を実施するお金が貯まってくることでやっと次の手が打てる。
ここでの対策は多くの場合にはユニットを増やして「予約枠」を増やすことであり、予約枠がいっぱいになってしまう少し前までに人を育てて1列を任せられる様にする必要があるのです。
 
 
先ずは固定費と変動費をしっかり支払っていける経営の基盤を確立する。
そのことが優先事項であり、臨床の質を高めていけるステージに上がれるまで売上増に繋がらない設備投資は控えるべきなのです。
 
 
しかし、最近は開業時から大掛かりな設備を備えている医院が多い。
もちろん、固定費と変動費を支払える経営力を身につけておられるのなら問題は無いのですが、まだ、そこまで辿り着いていないのに「友人が購入した」「前から欲しかった」「勤務先で使っていた」という経営とは関係のない理由で購入してしまうのです。
 
 
 
 
そんな院長が設備投資をされる場合には大体の場合にはリース契約です。
しかしリース契約は損益分岐点を押し上げる効果があり、利益が出にくい体質になっていくのです。
 
 
経営的な成果を出せる院長の特徴はまず売上に直結する部分に投資して、そこで確保した利益を使って売上に直結しないが治療品質を高める設備に投資される。
 
一方、経営的な成果を出せない院長は財務的な視点が伴わないまま治療品質を高める設備を導入してしまい、貸借対照表を利益が出にくい構造に変えてしまうのです。
 
 
 
歯科医院経営で成功する為には設備投資も戦略的におこなう必要があります。
多くの院長も過去に導入したが今は活躍していない設備をお持ちでしょうが、戦略的に考えて行った投資の失敗と、ただ欲しいという考えで行った投資では意味が大きく違うのです。
 
 
「投下したお金を増やして戻す為に固定費を使う」ことが経営の鉄則です。
医院ブランドを作る為に固定費を使う自費中心の医院と違い、保険診療は薄利多売となる。
 
だから院長によっては貸借対照表をシンプルにして効率経営をおこなう必要がありますし、固定費に投資するなら「何がなんでも経営的な成果を出す覚悟」が必要なのです。
 
 
 
経営的な成果を出せる院長も会計的な理屈をご存じである訳ではないでしょう。
しかし、過去の経験や肌感覚で「この設備投資は医院の今と未来に必要か?」を感じ取ることが出来る。
 
また、どういうブランドや仕組みを作って売れば買手が欲しいといってくれるのか?というマーケティングのセンスもお持ちなのです。
だからそういう院長からみれば大学の後輩の医院の設備投資が成功するのかどうかは、結果が出る前に言い当てられるのです。
 
 
 
 
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