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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院経営はスピード?計画実行力?それともワクワク感?  [2023年04月21日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
歯科医院の院長もスタッフにも様々な性格タイプの人がおられます。
 
 
一般的に何かに取組む時に院長が、
 
①厳しい未来を予測してそれを乗越える為の課題を高速でクリアしていくタイプ
②先ずは環境を分析してから計画を立て、リスクを少なく精度を高めて実行に移すタイプ
③新しいことワクワクすることは真っ先に始めてみるタイプ
④ものごとを慎重に捉え、リスクを背負わないことで生き残ろうとするタイプ
⑤その場の状況に合わせて自分を変化させて生き残ろうとするタイプ
 
のどの性格タイプなのかで取り組み方が違うのです。
 
 
 
人はベースの性格タイプに経験が加わって少しづつ性格タイプも変化していくのですが、この院長の性格タイプとスタッフの性格タイプのかけ合わせで機能的な組織の作り方が違い、効果的な経営のあり方も違うのです。
 
 
 
例えば経営的な成果、臨床的な成果を出すにはそれに必要な「行動」をしないと果実は受取れない。
だから経営環境を悲観的に捉えているが自分はそれを乗越えることができると考える①の院長は状況に合わせてスピード感を持って行動するのです。
しかし、じっくり分析しない為に失敗も多い。
 
 
一方、②の院長はジックリ考えて根拠があったり確実性が高いものを実行に移す。だから、石橋をたたき割ることもありますので失敗は少ない。
しかし、先行者利益は得にくいので医院が進化するスピードもゆっくりなのです。
 
一般的には①のタイプの経営者が実業家向きと言われますが、両者の判断には一長一短があります。
 
 
 
③の院長は失敗しても気にせずに次のワクワクできることに向かえる人。行動は得意ですし人の輪の中心にいつもいる。しかし、細かいところは苦手にしており経営者としては詰めが甘いのです。
 
 
そして問題は④の性格タイプの院長です。
環境を見て安全だと確認できたものには取組むのですが、歯科医院の経営環境が大きく変化している時代を乗越える力が足りない。
その為、ギリギリまで変化をせずにコンフォートゾーンの中に止まり、土壇場になって慌てだすのです。
しかし、みんなで協力して取り組むことは出来ますのでチームも少しづつ前進していくのです。
 
 
 
⑤の性格タイプの院長は希少種でもあります。
元々は別の性格タイプだったのですが、環境に適応する為に自分にはなかった要素を補ってきた。
だから①の院長の様にハイリスクハイリターンでは動きませんが環境に合わせて変化して成果を出せるマルチタイプなのです。
 
このタイプのスタッフが一人いるだけで貴重な戦力となります。
 
 
 
組織経営においては①のスピードも②の計画力も③のリーダーシップも必要不可欠ですが、院長ひとりでこれらをカバーする事は荷が重い。
だから院長以外のスタッフが院長にはない要素を補える様にチームを作っていく事が重要なのです。
 
 
 
 
私が関わる歯科医院ではスタッフの性格タイプを診断しています。
そして院長が苦手にされている分野を得意にしているスタッフがカバーできる様に提案するのです。
 
 
開業医団体勤務時代を含めますと40年間開業保険医と関わってきましたので、「若くして開業された院長がどんな取り組みをして、結果どうなったのかという歴史」を私は知っています。
院長が取り組まれることが成功するのか失敗するのかもある程度は予測できる。
だから私にとってこの40年間の経験が財産であり強みであると考えています。
 
 
もちろん院長が医院のリーダーですので、院長のご判断によって「問題が少し発生するかも」と私が感じても実施を強く引き止めたりはしない。
院長が経営者としてのステージを駆け上がっていかれることが大切なので、組織マネジメントや経営において大問題となる可能性がある場合を除いては院長のご判断を尊重し見守るのです。
そこが経営コンサルタントと経営コーチの違いだと思っています。
 
①②③の院長への私のリーダーシップは少なくして④の性格タイプの院長をサポートする場合には少し多めにリーダーシップを取る。
そして④のタイプの院長がやる気になられたら私のリーダーシップを弱くして見守る。
こういった事が出来るようになったのも性格タイプ診断が出来るようになったおかげだと思っています。
 
 
 
理想の組織は①課題達成力があり②計画立案力と実行力があり③チームメンバーを巻き込めるリーダーシップを発揮でき④集団維持力が高い組織。
しかし、現実には何かが足りない状態でチーム作りをされることが多い。
だから院長は足りない部分をどうやって補うか、足りない要素によって発生する問題をどうやって解決していくのかを事前に考えて組織づくりを進める必要があるのです。
 
 
 
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