おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院で取り組む改善の取組みには、
①緊急性がありかつ重要なこと
②緊急性はないが重要なこと
があります。
そして①に積極的に取り組む医院は多いのですが②は後回しにされることが多いのです。
その大きな理由は②はスポーツで言えば基礎体力や技術、判断力、成果に繋げる為に必要なメンタルを鍛えること等であり、①の発生した問題を解決するのに即効性はないからです。
歯科医療で言えば日々の歯みがき習慣や正しい生活習慣を身につけることでしょうか。
しかし、歯科医療や経営のステージをあげていくということは複雑で解決が難しい問題が増えていくということを示します。
その困難な課題を目にした時に①にばかり取り組んでいた経営者は気がつくのです。
「もっとチームメンバーの力量や連携を磨くことを地道にやっておけば良かった」と。
これって、歯みがき習慣を身につけてこなかった人が高齢になって「もっと自分の歯を大切にしておけば良かった」とアンケートで答えていることと似ていませんか。
①にばかり取り組んで目の前の成果を追い求めている経営者は医院のステージが上がり難易度が高い問題が発生した時に解決できるチームが育っていないことに気づく。
現場で日々発生する問題解決にばかり取り組んできたスタッフは「問題が起こりにくい現場」の作り方が分からず「権限もない」のでモグラ叩きを続けるしかなく、そこに退職者が出ることで状況は更に悪化していく事になる。
すると、頑張ろうとしてきたスタッフの気持ちが切れてしまい退職の連鎖が始まるのです。
まさに入院医療や介護、教育の現場などで起こっていることです。
だから院長は②に取組むことによってひとり一人のチームメンバーとチームを鍛え上げ、組織運営と問題が起こりにくいチーム作りにスタッフを巻き込んでいく必要があるのです。
目の前ので発生する重要な問題は解決する必要がありますが、院長はそれをやりながら「問題が起こりにくい医院」を作っていく必要がある。
でなければ、院長はいつまでも現場から離れることが出来ずに疲弊していくのです。
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テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00