おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
若い時にはガムシャラに突っ走った人も年齢を重ねると世の中の仕組みや成功する「勘所」が分かる様になり、ただ突っ走れば上手くいく訳ではないことに気づきます。
すると、精神的な「余白」が生まれいままで興味がなかった事に興味が出たり、新たな出会いが生まれて事業や人間性の幅が拡がっていくのです。
経営者にとってこの余白は必要不可欠である為に意識的に「内観」「イノベーション」の時間を予定表に入れたり、遊ぶ施設がない温泉地で合宿したりする経営者がいるのです。
日常から切り離された場所でボーっと景色を眺めると「デフォルト・モード・ネットワーク」という脳の状態なります。
だから、医院の未来についてブレインダンプやロジカルシンキング技術などを使ってしっかり考えてからデフォルト・モード・ネットワークの状態を意識的に作ることで、脳にインプットされた情報が結びつき「ひらめき」を生むのです。
温泉地など環境を変えることで「ひらめき」に繋がり易いと思います。
つまり、経営者にとって大切なのは日常業務から離れ「余白」を作ること。
余白がないと日常業務に埋没してイノベーションは生まれないのです。
当然、その為にはスタッフをティーチングで鍛え上げた後に段階的に権限委譲しながら任せていく組織づくりが必要不可欠になります。
院長がいつまでもプレーヤーであり続け、権限の殆どを持っている組織ほど経営的なリスクが高い医院はありません。
「院長が病気で倒れたらそれでお終いで良い」のならばトップダウン一本でも良いでしょうが、そんな院長についていきたいと考えるスタッフも患者もいないのです。
別に医療の現場がお好きな院長に現場に出るのを止めろと言っているのではありません。
ただ、院長のトップダウンマネジメントから始まった歯科医院の組織づくりも、権限委譲が進んで幹部ドクターが院長と同様にスタッフや患者の支持を集めることが出来なければ院長依存度を下げることはできないのです。
院長が経営者に必要な余白を作る為に必要なのは院長のアポを詰め込み過ぎないこと。
院長にとって「アポ帳の空白」は恐怖だということは知っていますが、突っ走る時期を終えた院長は次のステージに向かう為にあえて「余白」を作ることが必要なのです。
さて、権限委譲によって頼りになる経営幹部や中間層を作れていない院長は先に組織化が必要です。
早めに手を打たなければ「いろいろやることがあるけれど、忙し過ぎて出来ない」状態に追い込まれますのでご注意くださいね。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00