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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院の院長が知っておくべき経費と利益との関係  [2023年03月17日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
売上を上げるのにいくらの経費を使うのか?それによって残る利益は変わります。
 
例えば、
A院長は7千円使って1万円の売上を得た(利益3千円)。
B院長は8万円使って(1万円は広告費)10万円の売上を得た(利益2万円)。
 
売上を単純に比較すればA院長の方が利益率は高いですが、経営者としてはB院長の方が正しいのです。
 
 
 
実際には、同じ売上を上げるのにかけている経費は医院ごとに違います。
 
B院長のモデルでも10万円を売り上げるのに経費が6万円の医院もあれば9万円経費をかける医院もあるのです。
 
 
ただ、6万円かけるC院長より9万円かけるD院長の方が治療品質が高いかと言えばそうとは限らない。
C院長は治療技術に拘り治療品質を維持できる範囲で安価な材料を選び、D院長は高価な材料を使っているが治療技術は高くないかもしれない。
 
D院長の治療品質が高いのであれば治療費を値上げするべきです。そうしなければ医院の未来も患者の未来も守れないからです。
 
 
 
ではC院長は利益を取りすぎているかと言えばそうではありません。
6万円は直接材料費であり、実際には院長が治療技術を高める為に通われる技術研修費やチームメンバーの技量を高める為の研修費など(間接費)もその治療に関わる経費なのですが、院長は単純に直接費だけを見てしまいがちなのです。
だからC院長は治療技術が向上するのに合わせて価格を上げていくことが必要なのです。
 
 
 
歯科医院が医療機関として必要な治療品質を維持していく為には多額の経費がかかります。
保険診療は治療品質が高くても値上げはできませんが、自費診療は経費をかけて治療品質が高くなった分だけ値上げしないと経営は苦しくなる。
 
 
だから、値上げをしていくべきなのですがここで一つ問題が生じます。
それは院長が高めた治療品質に患者が価値を感じて先生の医院を選んでくれるのかということなのです。
 
 
 
これから歯科医院の経費は増大していきますので、院長はどうすれば医院を守れるのかを考える必要があります。
しかし、治療品質のブランドを築けている院長は自費価格を値上げをしても患者はついてきてくれますが、値上げの妥当性を患者が感じられない場合には他の医院を選ぶようになるのです。
 
 
治療ごとの採算性は年数回チェックしていく必要がある。
医療機関として守るべき治療品質を維持していく為には院長は経費と利益との関係性を理解しなければならないのです。
 
 
国は先生が頑張って治療技術を磨かれても診療報酬で補填してはくれない。
 
患者とスタッフと先生の理想(医院)は先生ご自身が守るしかないのです。
 
 
 
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