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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院経営で院長が指摘する”立地が悪いから患者が来ない”は正しいのか?  [2023年02月28日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
人間は人によって1日の行動パターンがほぼ決まっています。
最近はインドアな方もアウトドアな方も増えていますが大体シーズンごとに同じ行動をするのです。
 
 
平日に働いている人は会社までの距離を決まった通勤手段で行きますし、仕事帰りには友人と会ったりしてから帰るかもしれません。
 
 
ただ自宅からどこかに出かけるとしても人の行動範囲は「円」ではありません。
ハザードがある方に狭く、行動しやすい方に広くなりますので診療圏も楕円になったり歪な形になるのです。
 
ちなみに大きな河川や坂道は歩行者や自転車の人にとってはハザードですが車にとってはハザードになりません。
逆に道路の渋滞は歩行者や自転車の人にはハザードにはなりませんが車やバイクで移動する人にはハザードになるのです。
 
車で移動する人にとっては駐車場の台数が少なかったり駐車場が停めにくいなどもハザードになり、歯の痛みなどの主訴ならば別の医院に行ってしまう確率が上がります。
 
 
 
行動し易さを考える要素としては「歩き」「自転車」「バイク」「車」「電車」「バス」「タクシー」などの交通手段に加えて、「幹線道路」「一方通行」「高速道路」「特急電車」「駅前」「郊外」など様々な組み合わせで決まります。
 
そこに「買い物」「通勤」「通学」「託児」などで人がどう動くのかで患者から見た通院し易さが変わるのです。
地域住民の生活動線や通勤動線によって人の流れが変わり歯科医院経営も影響を受けるのです。
 
 
 
例えば、ある県で特急電車が停車する新駅ができて商業施設やマンションが集まりだしました。
すると、今まで別の駅から通勤していた人が特急電車が停車する新駅から通勤するようになったりし始めて、地域の人の生活動線も変わったのです。
 
基本的に人は自分の動線と予定から通いやすさを基準として医療機関を選びますが、自分にとって重要度が高い治療は少々のハザードは関係なくなります。
 
 
以前、過疎が進む地域の歯科医院のマーケティング戦略を提案したことがありますが、「距離」というハザードを患者に越えてもらう為の「魅力的な治療コンテンツ」がすでに医院に存在していた為に戦略が立てやすかった記憶があります。
 
 
先生の医院がどんな立地であり、先生の立地評価の良し悪しは分かりませんが、現在の立地に応じた戦略は多くの場合には存在し、あとはその戦略に従って対策を進めるのかどうかだけなのです。
 
「立地が悪いから患者が来ない」は正解でもあり間違いでもあります。
立地が悪くて何も対策しなければ患者は集まらないでしょうが、患者を集める治療コンテンツがあれば対策は出来るのです。
 
だから、「この立地で患者を集める為にどんな戦略があるのか?」でお考えいただければと思います。
 
 
 
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