おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院によって朝の時間の活用方法はマチマチです。
朝礼と言っても挨拶と「何か連絡事項ありますか?」と聞く5分程度の医院もあれば、週ごとに課題を決めてレベルアップと改善を進めている医院もあります。
しかし、どんな医院でも必要なのはレベルアップと改善の時間をどの様に確保するのかという事です。
そして日常診療を改善するのであれば朝の時間の活用法次第で3年後には大きな差が開くことになるのです。
日常診療を改善する視点としては、
・効率的に枠を回し空き枠を生み出す
・来院から帰るまでの患者満足度を高める
・医療安全性を高める
・コンサルなど必要な仕組みを安定的に運営できるようにする
・オペレーションの質を高める
・ブランドイメージに合った演出(SHOW)が出来るようにする
・アシスト技術と連携、チーム医療の質を高める
・消耗品や薬剤などの効率的な管理と使用ルールの確立
・消毒滅菌や5Sの質を高める
・診療全体をコントロールできるリーダーの育成
などですが、誰がどんなテーマについての改善を担当し品質を高めたら低下しない様に管理していくのか?
院長が何も言わなくても担当スタッフ(担当部署)から改善の必要性が提案されてくる仕組みになっているのか?
などを考えて日常診療の改善についてはスタッフ主導で回る様に仕組み作りを進める必要があるのです。
院長は担当スタッフの考えを尊重して予算をつけたり「改善について話し合ったり、改善に取り組む時間」を確保したりすれば良いのです。
もちろん、プロジェクトなどを任せる為には「理想の状態」を担当者に見せておく必要があります。
理想を知らないと現状との差が分からずに質の高い改善を進められないからです。
リーダーが経営目標達成について関わっていて予算を申請したり枠を切って時間を生み出すなどの権限も与えられているのであれば、院長が細かく配慮する必要もなくなる。
権限委譲が適正に進められているかで改善の幅やスピードも変わるのです。
リーダーが話し合って決めた改善のテーマは朝礼で全体に共有し、終礼で一日の振り返りと修正をおこないます。
PDCAを回し続けて何も言わなくても全員が実行できる領域に持っていくのです。
そうして、落とし込んだはずの改善事項も時間が経てば元に戻ってくる場合がある。
それは習慣化に使った時間が足りていなくて、スタッフが無意識領域で正しい行動をおこなえるまで続けて取組んでいないからなのです。
とにかく、日常診療の改善をおこなうのであれば起点となる朝礼の時間をどの様に使うのかが大切になります。
日常的な改善が行えずに昨日と同じ今日を過ごしている歯科医院には明るい未来はやってこないのです。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00