おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
人は誰もが過去の経験や得た知識によって外界の出来事を判断しています。
その既有知識によって構築された構造化された知識を「スキーマ」と呼ぶのです。
ということは、人が得てきた知識や経験が違うと同じ出来事を見ても判断が違う。
だから、歯科医院を取り巻く経営環境の変化や日本社会に今起こりつつある変化への知識が深い人と薄い知識しかない院長では現状と未来予測の認識が違う。
そして深い知識を持っているという自信があればあるほど、知識を過信して固定観念から抜け出せずに判断を間違えるということも起こるのです。
人がスキーマを基に出来事を判断しているということは「知識」と「経験」の質と量が問われることになりますし、既有知識の分野の広さによっても出来事の判断が分かれることになります。
余談ですが人によってスキーマが違うので「常識」も違うのです。
院長がスタッフの行動に対してイライラしていることも医院の「共有価値」への理解に取組んでいないことの表れであり、実は院長の課題であったりするのです。
院長の知識が少ない分野の判断を知識を増やしながら自分でおこなうのか?
それとも実践で成果を出している知識を所有している専門家に助けてもらうのか?
これから院長はその選択を迫られることになります。
不確実性が高い時代において、時間をかけて構築してきたスキーマが通用しない出来事がこれからの10年で増えていく(イノベーション、ゲームチェンジが発生する)。
そのことについてもピンとこない院長の方が多いでしょう。
だから知識をブラッシュアップしながら成果を出せる人と、知識を得ようとせずにその場に止まる人との医院経営の二極化が拡大していくのです。
これから歯科医院と地域医療を守り発展させていく為にどんな知識と対応力が必要なのか?
それを理解して行動に移せる院長のみが理想を実現して勝ち組に入ることが出来るのです。
・収益構造の改善
・今後10年の収益モデルの選択(大規模化、零細効率化、専門化、訪問特化、自由診療)
・採用戦略
・地域需要への最適化
・かかりつけ患者の確保
・リピートモデル(長期管理)への移行
・デジタル化への対応
・歯科技工依頼先の確保
・超大規模歯科医院への備え
・新たな歯科医療需要への対応
・経営資源の集中(訪問をする?しない?等)
・スタッフの賃上げ、時短、労働環境改善
・治療技術の向上
・新たな事業の柱の育成
・組織化の推進
など、これから10年生き残る為に院長が取り組むべき課題は沢山あります。
しかし、一気に取り組める訳でもないしスタッフを育成しなければ成果を出すこともできないのです。
さあ、何から始められますか?
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
Posted at 05:00