おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
今日は歯科医院に院長室が必要かどうかについて考えてみたいと思います。
一般企業でも応接室を備えた立派な社長室がある場合と、一般社員のデスクの近くに社長のデスクがある場合があります。
前者は主に対外内的に権威を示そうとすることが目的であり、後者は一般社員との風通しを良くして現場の意見を聴きながら経営の舵取りをしようと考えているのです。
つまり社長が何を重視しているのかによって社長室の在り方が変わるのです。
歯科医院では開業時に院長室を作っても床に配管をしていることが多く、患者が増えてくると院長室にユニットが入ります。
つまり、経営的な判断で一時的に院長室を作っていることが多いのです。
実際に院長室を作って院長が部屋にこもるとスタッフは声をかけづらくなりますし、院長室がなくてスタッフといる機会が多いとスタッフは院長に話しやすくなる。
ただ、これは院長の性格タイプによって違う。コミュニケーション能力が高くパーソナルスペースが狭い院長はスタッフの近くにいても邪魔になりませんが、話すことが苦手でムスッとしている院長がスタッフといるとスタッフは落ち着かないのです。
最近では外資系企業などでは社員がくつろいで休憩したりコミュニケーションを深めたり、仕事について話したりする多目的空間を作っていますが、歯科医院でそれだけのスペースを作るのはハードルが高い。
だから、院長室やスタッフルームよりもミーティングルームを小さな多目的空間として考えた方が院内コミュニケーションの量を増やし質も高められると思うのです(ロッカーは別にする)。
ユニット3台ギリギリの医院では難しいですが、やはり人間関係も仕事もコミュニケーションが生命線です。
だから狭いなら狭いなりでコミュニケーションの取り方を工夫することが重要だと思います。
ちなみに、医院が大きい場合には近くのマンションに院長室をつくり、副院長やスタッフが院長依存から脱却できるようにすることなどは有効だと考えます。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00