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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院の院長が身につけるべき経営スキル 経営目標のスタッフへの説明  [2022年12月17日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
私が「院長はもっとi言い方を工夫できるのに」と感じるのは経営数値目標をミーティングで発表する時のスタッフへの説明方法です。
 
例えば一般企業では営利を追求することは普通であり、社員は数値目標を持ち達成の為に取組んでいます。
 
 
しかし、その考えを最初から医療機関に導入すると「患者よりもお金儲けを優先している」と捉えるスタッフが一定数いるのです。
何故なら、医療や介護の世界に入ってくる人材は「人の役に立ちたい」と考える人の割合が他業種より多く、院長が金儲け主義だと感じた時点で組織に貢献する方向のシャッターを下ろしてしまうのです。
 
現実としては医療機関も自前で経営的な成果を出せなければ倒産してしまうしスタッフや勤務ドクターの雇用環境改善も出来ない。
しかし、彼らにとって院長は「正義の味方」であるべき存在ですので、ちょっとしたことが不信感につながってしまうのです。
 
 
こうした「お金に関する間違った価値観」は彼らが人間として成長することで消えて「医療」と「経営」が一体のものだと気づくのですが、成長途上のスタッフの場合には間違った捉え方をしがちなのです。
 
 
 
私は医療機関であっても経営目標や経営状況のスタッフへの説明は堂々とするべきだと考えています。
しかし説明の仕方には工夫が必要なのです。
 
 
 
それは「売上を上げる意味、数値目標を達成する意味を一緒に説明する」ということ。
売上は単なる「手段」なので手段を達成する必要性を言われても「目的」とセットで説明できていないとやはり「院長の金儲け」だと思われてしまうのです。
 
例えば治療中断率を引き下げる目標の「目的」は、治療を中断したら患者の健康を守れなくなるからです。
う蝕治療で来院した患者に歯周病など他の問題があれば治療を提案して、治療が完了したら定期管理患者としてSPTなどで管理していく。
その為には「治療中断率」や「キャンセル率」を測定して改善していく必要性を説明するといった感じです。
 
 
スタッフに経営の話をする場合には経営目標達成に関する部分は幹部スタッフが担って、経験の浅いスタッフには歯科医療従事者としての技術と心の成長を中心に求めていくなどの工夫が必要です。経験の浅いスタッフが成長していない段階で「手段」である経営数値を歩合などで追いかけると、手段を追うか自分の利益を追うかになって歯科医療従事者としての成長に繋がらないからです。
 
 
院長が医療と経営を別物だと捉えている場合には一体的な説明は出来ませんので、先ずは院長が「お金を稼ぐ社会的な意味」を明確に出来なければいけません。
もちろん、スタッフと院長の未来を守ることも大切なことなのでどうやって経営と医療を一体化させるのかを考えてみてくださいね。
 
 
 
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