おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
人材採用の戦国時代がとうとう始まった、と歯科界の動きを見ていて実感します。
働いてくれる人が減って大手の飲食店ではタッチパネルや配膳ロボは普通に見かける様になってきました。
そしてこの傾向はこれから一気に進むのです。屋外の配達ロボの実験は始まっていますしドローンの飛行禁止区域などの制限も少しづつ緩和しつつある。
2030年前後に向けて技術開発やインフラ整備の準備作業は着実に進んでいるのです。
医療介護の分野でも確定していることがあります。
それは高齢化の進行によって医療介護分野で必要な人材は大幅に増えていきますが、生産年齢人口の減少から医療機関の採用ハードルは今より数倍高くなることです。
国は生産性の向上に向けてデジタル人材の確保に動きますので医療介護の分野での人手不足は間違いなく悪化する。
では、医療介護の分野でも飲食店のようにデジタル化やロボット化が急速に進むのかと言えば規制が多い分他業種よりは遅れると私は考えています。
そんな中で院長が考える必要があるのが勤務ドクターとスタッフの長期雇用です。
ライフイベントを乗越えながら遣り甲斐を持って働き続ける環境を築かなければ人材確保が難しくなる時代を生き抜けないからです。
ただ、長期雇用となると医院が小さいままではハードルが高くなりますし、賃金をどこまで上げていけるのか多様な働き方に対応できるのかなどの課題が解決できなければ実現しない。
医院のコストが増大し診療報酬が上がらない経営環境で院長は収益性の向上を実現しなければならないのです。
最近、スタッフの賃金を上げる院長が多いと聞きますが、採算が取れた上で上げているのか心配になります。
経営の体力が無いままに賃金だけを上げていけば経営的に上手くいかなくなることは明白だからです。
医院ごとに長期雇用にあり方は変わるでしょうが、収益性を上げながら経営の体力を作って賃金をあげることが重要です。
さて、先生はどうやって医院の収益性を改善しますか?
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00