おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
例えば広告費を使って治療希望の患者を増やしても、予約を確定できなければその患者にかけた広告費は無駄になります。
また、検査やコンサルの質を磨いて歯周基本治療から的管理に移行する患者を増やしても歯科衛生士枠が無ければ予約日が先になってしまう。
患者の状態から適正な管理期間が3カ月だと判断したとしても枠が無ければ次の予約は4カ月後になったりするのです。
また、新患が増えすぎて既存の患者の予約が入りづらくなり、かかりつけ患者が転院したということも起こっています。
歯科医院でおこなわれる治療をレベルで分ければレベル1~レベル5まであるとしましょう。
例えばレベル5の治療を行えるのは院長のみでレベル4の治療を行える勤務ドクターが退職したとすれば院長がレベル4の治療までカバーせざるを得なくなる。
実際に外科の処置を任せられるドクターがいない為に院長の予約が取りにくくなっているケースがあるのです。
治療技術においても経営と同じで院長にしかできない治療に院長が集中できる環境を作っていくことが大切です。
勉強熱心で治療技術が高い勤務ドクターは開業してしまうという不安はあるでしょうが、開業せずに治療技術を磨いてくれレベル4の治療を任せられる勤務ドクターを何人確保できるのかが大切な時代になっているのです。
これからの10年で歯科医院の人材確保は現在より大幅に難易度が上がります。
また、勤務ドクターや歯科衛生士、歯科技工士なども十分な報酬を得られる勤務先が減少していきますので安心は出来ないのです。
需要があってもマンパワー(枠)やレベル4のドクターが足りないと機会損失を起こしてしまう。
それがこれから歯科医院経営に降りかかる大きな課題です。
だからすべての歯科医療従事者が全力で経営の課題に取組む必要があると思うのですが、ほんの一部の院長だけが危機感を抱いて動き、大半の院長は「コロナが治まったらどこに旅行に行こうかな」と深い井戸の中で考えているのです。
出生率が予想より7年早く低下し、多くの仕事がAIやロボティクスに置き換わろうとしている時代。
高齢化、生産年齢人口減、労働参加率の上昇、飲食店の作業の自動化、無人店舗化、自動運転化などを見ればこれから起こる問題は一目瞭然なのに、まだ温泉につかった気分で危機感がない国民が多すぎます。
危機感のない院長も含めてそんな人は目の前に巨大な嵐が現れないと何もしないのだと残念に思います。
話がそれちゃいましたね(笑)
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Posted at 05:00