おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院で患者に寄り添う治療をおこなうには、ドクターによるカルテチェックとチームメンバーとのミニカンファレンスが大切です。
何故なら、カルテを見て
①前回までの治療の状況を確認して明日の治療方針を立てる
理由1 ドクターがすべてを行っている訳ではない為
理由2 歯科衛生士の施術(歯周病治療)との連携の為
理由3 主訴とそれ以外の治療箇所の提案準備
理由4 チームメンバーとの情報共有の為
理由5 勤務ドクターが院長に治療の相談をする為
理由6 診断⇒治療方針⇒治療提案の質を高める為 等
②カウンセリングで患者に聴いた要望やスタッフが感じた注意点、検査状況などをカルテとサブカルテで確認
理由1 患者の心理面でのケアが必要である為
理由2 歯周病患者への動機づけの為に患者のパーソナルな情報が必要である為
理由3 治療に必要な問診票、技工物の手配や検査、カウンセリングなどが完了しているかの確認
③本日のアポイント状況、患者への配慮点、ドクターの治療方針と患者への対応法を朝にチームメンバーとシェア
理由1 チームメンバーがどう動くべきかを全員がイメージする為に欠かせない
理由2 治療が遅れそうな時間帯の動き方を確認する必要がある
理由3 診療の回し方を知ることによって連携をスムーズにする為
理由4 ヒヤリハットを防止する為
等です。
しかし、実際には前日にドクターがカルテチェックをして治療方針を立て、翌朝にチームメンバーとミニカンファレンスを行っている医院は限られます。
50歳以上の院長の中には「昔はやっていたけど大変で・・・」と言われる方もおられるのです。
もちろん、ベテランになるほどかかりつけ患者のことは熟知されていますので治療をする上では問題がないのだと思いますが・・・
しかし、この工程を省いてしまうと大きな問題が起こるのです。
それは、院内の治療に関するPDCAとOODAが回らないことです。
診療の「理想の形(プラン)」があるから「現実」との差が明確になる(PDCA)。
「理想」が明確だから観察していて「改善点」に気づく(OODA)。
その理想である「治療方針」がチームメンバーと共有できていなければ理想の実現に向かって改善が進むことはないのです。
以外に勤務ドクターの中に「カルテチェック」と「ミニカンファレンス」を大切にされている方がおられます。
そのドクターと話すと「その日の治療に必要な情報は歯科衛生士の分も含めてすべて頭の中に入っています」と仰るのです。
もの凄い手間がかかる「カルテチェック」と「ミニカンファレンス」。
でも手間をかけるだけ診療の質は高くなっていきます。
先生は診療において何に拘っておられますか?
そして、何があってもブレずに実行することが出来ていますか?
競技スポーツも歯科医療も、面倒だけど必要なことを地道に継続できるかで理想にたどり着けるのかが決まる。
さて、先生はどうされますか?
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00