おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院経営において人件費などのコストが増えていくなかで院長が考える必要があるのが経営のコスト削減です。
ただ、経営に関するコストは「管理可能なものと不可能なもの」があるのです。
例えば売上を上げていくのに欠かせない人件費などは削減を考えるのではなく、人件費に見合う売上を上げる方法を考えるのが基本です。
コスト削減を考える前に考えるべきなのは今後の経営戦略です。
地域で必要とされる医療機関になる為に何をするべきか?
どんな治療技術を磨いて地域の患者を救うのか?
どこにポジショニングするのか?
どうやってその価値を地域住民に伝えるのか?
患者満足度をどうやって高めるのか?
その為にどんな人材と設備が必要か?
結果として利益目標をいくらに設定するべきか?
目標を達成できる根拠は何か?
いつまでに達成するのか?
そして、現在所有している設備や人材配置、オペレーション、管理実務などが目標達成の為に必要なのかを考えるのです。
よく考えてみてください。
必要だと思って導入した仕組みや数値の管理、事務作業、治療や感染管理のステップなどで機能していないものはないでしょうか?
それをやる為に大切なことをやる時間が奪われていませんか?
というように考えます。
つまり経営資源(ヒト、モノ、カネ、時間、情報)が目標達成の為に正しく使われているのかを考えるのです。
院長のやり易さの為にアシストに関わるスタッフ数が多いというのもコストです。
アシスト人数が増えることで治療できる患者の数が増えるのなら投資ですが、そうではないことも多いのではないでしょうか。
「他の患者対応をしたいけれど院長から離れられない・・」という声がスタッフから聞こえてきそうです。
経営資源をどれだけ患者の為に使えるかが経営面でも上手くいく為の原則なのです。
あと、
・家賃交渉
・在庫数の適正化
・ノー残業
・広告効果を見直し
・ABCD分析によるD商品の取り扱い中止、見直し
・治療期間の短縮
・作業のデジタル化、自動化
・採用における紹介事業者への依存度を下げる取組み
・管理実務の見直し、外注化
などは多くの院長がすでに取り組んでおられると思います。
「売上-経費=利益」では売上を最大に利益を最小にという考え方が必要です。
だから55歳以上の院長ならば、設備は古く最新のものはないがスタッフと患者の距離が近くて患者が離れないというのも立派な経営戦略なのです。
患者に利益をもたらすことで医院の利益にも繋がることに優先的にコストをかける。
とても大切だと思います。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00