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◆歯科医院経営ブログ

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歯科の院長は院内のリーダーシップをどう考えるべきか?  [2022年08月31日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
先生は歯科医院内のリーダーシップはどうあるべきだと考え、実際にどう発揮されているでしょうか?
 
もちろん、小さな歯科医院では院長が先頭に立ってチームを引っ張るのが基本だと思います。
 
ただ、医院が大きくなっていく過程でリーダーシップを発揮する存在が院長一人のままだと様々な問題が起こるのです。
 
 
 
問題点としては、
・他のメンバーがリーダーシップを発揮するトレーニングを積めないこと
・院長に依存してしまう組織になること
・スタッフ数の増加=院長の仕事の増加になり、院長が疲弊する組織になっていくこと
・院長が病気で入院したとき等に経営リスクが高い組織になること
 
などです。
 
 
先日、面談したあるスタッフは「年齢的にリーダーシップを取れなければならないんですが、どうも前に出るのが苦手で・・・」と仰っていました。
しかし、現実には彼女は後輩を成長に導く為に関わったり自分を成長させる為に課題を持ちながら毎日を過ごされていました。
 
 
私は、「人前に出てみんなをグイグイ引っ張っていくことがリーダーシップだと勘違いしている人が多いですが、実際のリーダーシップは自分が大切だと信じていることをやり続ける為に、自分を鼓舞していくことから始まるんですよ」「だから、自分と後輩を成長に導こうとしている〇〇さんはすでにリーダーシップを発揮されているんです」と話しました。
 
 
 
 
立場を使って人を指示で動かすことは簡単です。
多くの医院では指示型リーダーシップから入りますし、スタッフの成長度がまだ低い段階のチームでは任せるだけではスタッフの自主性は発揮されにくい。
だから、「指示型」から「教えながら任せる」、そして「任せきる」とSL理論にそったアプローチで各種のリーダーを育て、段階的に役割を任せていく必要があるのです。
 
理由は、有能な人財で人に指示されて動き続けることに遣り甲斐を感じる人は少ないからです。
だから、スタッフの心が育ち自己実現ステージの手前にくると指示されて動く毎日に疑問を持ち「このままで良いのだろうか?」と考え始めるのです。
 
歯科医院では中堅スタッフが退職していく理由の一つでもあります。
院長はスタッフの成長度に相応しい役割とリーダーシップを発揮できる権限を付与していく必要があるのです。
 
 
 
 
また、リーダシップを発揮するリーダーを地位だと勘違いされている場合にも自走する組織にはなりません。
なぜなら、それは院長の代わりをリーダーが担っているだけであり、それでは上記の問題の発生は防げないからです。
 
リーダーシップにも多様なものがあり、状況に応じて使い分ける必要があることも覚えておいてくださいね。
リーダーは「トップダウン型」や「サーバント型」のどちらかに偏りがちですが、それぞれ得意とする領域があるので万能ではありません。
だから、状況に応じて使い分けられる必要があるのです。
 
 
 
 
自分ですべてを把握して自分で決める方が楽。
人に任せるのは不安・・・
 
そのお気持ちは分からない事もないですが、それでは先生が理想とされる組織に近づかないことも事実。
組織化にとって不可欠なそのアプローチを院長が続けることが出来るのか?で歯科医院の未来は変わるのです。
 
 
 
 
型を作って指示で動かす組織は簡単に作れますが、チームメンバーが目標に向かって自分たちで考えながら進む組織を作るのには時間も手間もかかるのです。
 
組織が大きくなってもトップダウンばかりを続けていると各ポジションのリーダーが育たずに様々な問題が発生する。
 
最終的に困るのは院長なのです。
 
 
 
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