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◆歯科医院経営ブログ

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歯科の院長が立地が悪いと嘆く前にやるべきこと  [2022年07月28日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
例えば先生がパン屋さんも経営していてお店でカレーパンを売るとします。
 
では、先生は半径何キロメートルからお客を集めることが出来るでしょうか?
 
お客がどんな交通手段を使うのか?遠くまで出かけてでも手に入れたいカレーパンなのか?でも商圏は変わってくると思います。
 
 
 
 
ここでは半径2kmの範囲(人口1000人)から、カレーパンを買う人が先生のお店に来店するとします(競合がいないとする)。
 
しかし、半径2kmから現在来店する人だけでは一日に100個しかカレーパンは売れないとした場合、今期の事業目標である一日に200個のカレーパンを売る為に先生はどんな戦略を立てて実行されるでしょうか?
 
 
同じ商圏にあるパン屋さんがどんな種類のパンを扱ってどんなサービスを提供しているのか?
地域住民の一日の行動はどうなっているのか?
ターゲット層はどんなパンを求めているのか?
半径2km内でカレーパンを購入する人を増やすのか?それとも商圏を広げて顧客を集めるのか?
マスコミに取り上げられる為にどんな方法が考えられるか?
 
一日に200個のカレーパンを売る為には色々な方法が考えられます。
 
 
 
先生のパン屋さんから2.5km離れた場所には人口が3000人の町があり、その町の駅前には有名なパン屋さんがあります。
電車の駅はその街にしかなく街の人たちが働く会社も駅前を中心に集まっています。
 
つまり先生のパン屋さんは街の中心から外れた場所にあるのです。
 
 
 
先生は3000人の街のパン屋さんではなく2.5km離れた先生のパン屋さんにワザワザ通ってくれるリピート顧客を獲得する為の「魅力的な商品やサービス、話題性」が必要なのです。
 
ではその地域に住む人を先生が経営されるパン屋さんに来店してもらう為にどんな戦略が考えられるでしょうか?
 
 
 
 
 
歯科医院でも開業されている立地が悪い、過疎化が進んでいる、医院が狭くて拡張性がないなどのマイナス点でお悩みの院長はおられるでしょう。
 
しかし、条件が悪いから経営的な成果を出せないというのは間違いです(限度はありますが)。
 
 
地域で過疎が進み人口が減少しているのなら広い範囲から患者を集められる経営資源が医院に眠っていないかを考えて対策をすれば良いですし、半径16kmの範囲ならば自分からでかけることも出来る。
 
何よりも地域に強い競合が進出してこない事の優位性があることを忘れてはいけません。
 
実際に過疎化と高齢化が進む地域でも多くの患者を集めておられる院長はおられますので必要な対策をやるのかやらないのかの違いなのです。
 
 
 
 
立地が良い場所には患者は沢山いますが経営に必要なコストも高いし強い競合も沢山います。
 
だから多額の借り入れを起こして更に厳しい環境に飛び込むよりも現在の立地で出来ることを考えて実行した方が良いと思うのです。
 
 
私は経営力のない院長が経営力のある院長が進出する大都市の中心部で開業されるのを不思議に感じています。
診療報酬は地域の物価や人件費、家賃相場を考慮してはくれないからです。
 
 
上記のパン屋さんの様に一見経営環境的に不利に思える立地だからこその優位性がある。
 
そう思うのです。
 
 
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