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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院で売上最大化を目指すと失敗する理由とは?  [2022年07月09日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
単発の経営相談で院長が仰ることの一つに「売上アップ」があります。
 
例えば、ホームページを効果的なものに変え広告費を使って検索順位を上げれば新患は増えますので売上は増えていきます。
 
しかし、売上が増えたからと言って利益が増えるとは限らないのです。
 
 
 
例えば保険治療で採算が取れないと言われる治療の患者が増えてもコストが大きいので経営改善には繋がらない。
だから、売上を増やす前に戦略を立て、どんな収益モデルでどんな患者を集めるのかを決めなければならないのです。
 
単純に売上が増えれば経営が改善するということではない。
 
 
 
例えばユニット台数が少ないのにオフィスホワイトニングを始める。
 
新患を増やしたいとポータルサイトに「急患随時」と広告を出す。
 
補綴が強い歯科医院で美容系コンテンツを導入する。
 
マンパワーが足りていないのに訪問を始める。
 
効率化するべき歯科医院がカウンセリングを強化してしまう。
 
 
もちろん、地域環境や所有する経営資源などによって必ずしも失敗するとは限りませんが、明らかに売上がアップしても収益アップにつながらない経営対策をしてしまう院長が多いのです。
 
 
 
 
歯科医院の経営戦略は
・地域性
・メインターゲット層
・医院の経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報)
・メイン治療コンテンツ
・チームの成長度
・経営理念
・ブランディング
 
などによって変わります。
 
理想はあっても先ずは医院の現状を踏まえて戦略を立て、そこから一歩づつ理想に向かって積み上げていくことが大切なのです。
 
 
 
 
また、経営方針は理念をカスケードダウンしたものです。
カスケードダウンしたもののなかに戦略や経営計画、マーケティング、ブランディング等がありますので、それらが決まって初めて必要な売上や利益が決まるのです。
売上と利益は手段であり目的ではないので売上から考えてはいけないのです。
 
 
 
経営では売上を最大化してコストを最小にと言われますが、同じ利益であれば売上は低い方が良い。
 
規模の大きさは強みでなのですがリスクでもあるからです。
 
 
 
 
さて、先生はどんな戦略によって理想の医院に近づけていかれますか?
 
開業して最初の5年間は経営を安定させることに集中するべきですが、経営がある程度安定してきた段階で次のステージを目指して「戦術院長」から抜け出すことが必要です。
 
 
先生方が担っておられるのは医療なので「医療として正しいことをして経営を成立させる」ことを目指される院長が地域やスタッフからの支持を集め尊敬される。
 
 
「売上」「利益」という手段を追いかけるステージから「正しい歯科医療⇒適正な利益」という目的を追いかけるステージに上がることは容易なことではありませんが、先生が追いかけられてこられた理想によって地域社会に貢献し、歯科医師として満足な人生を歩まれるためには欠かせない苦労だと思うのです。
 
 
さて、先生の「理想」は今も明確でしょうか?
日常診療に流されたり、経営が安定して楽な方向にブレてはいないでしょうか?
 
 
残念ながらこれから地域医療が危機に瀕していきます。
そんな中でも理想の旗を降ろさずにスタッフと一緒に地域住民の健康を守り続けて頂きたい。
 
そう思うのです。
 
 
 
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