おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
人は誰もが「自分の土俵(得意な領域)」から他人を評価しています。
自分の評価を100点としてスタッフが60点評価なら「できない」という烙印を押してしまうのです。
こういった評価は「院長⇒スタッフ」「先輩スタッフ⇒後輩スタッフ」でも起こっていて、院内でも「〇〇さんは出来るけど・・・」なんて話が出てきます。
人は「誰かと比べるのではなく過去の自分と比べる」ことを大切だと考えていながらも、無意識的に誰かと誰かを比較してスケーリングする癖があるのです。
しかし、こういう間違った評価をおこなっている限りは組織づくりは進まずに「新人スタッフが育つ環境」にはたどり着かないと思うのです。
院長や幹部スタッフが新人スタッフをどう評価しているのかを本人は感じ取ります(無意識的な言動に出る)。
これは教育におけるピグマリオン効果として確認されていますが、院長や幹部スタッフが新人スタッフの成長を心から信じて関わらなければ新人スタッフは成長しないのです。
そして「やっぱり私は駄目だ・・」と感じて退職していく・・・
私の基本的な考えは「加点評価」です。
スタッフと話す時には「この人はどんな個性を持ち、どういう分野で能力を発揮できるのだろう?」と観察しますし、現状からどうやればこのスタッフは加点することが出来るのだろうかと考えます。
新人スタッフは育ってきた過程でマイナスの評価をされてきて自尊感情が低いことも多いですので、私はまず「100%受容」から始めるのです。
これは患者へのカウンセリングにおいても必要な技術なのですが、100%受容から始めなければラポールなど築けるはずはないのです。
ラポールが築けだすと新人スタッフは少し高いハードルにもチャレンジしてくれる様になります。
自分の成長を心から信じて応援してくれる仲間が周りにいれば勇気をだすことが出来るからです。失敗しても親身になって相談に乗ってくれる先輩や院長がいれば挫けそうな自分を支えることができるのです。
人は現在の自分が100%受け入れられていると感じて初めて「重いコート」を脱ぎ、仲間を信じて成長への道を歩みだすのです。
院長が減点評価する医院では幹部も同様の評価をすることが多い。
でも考えてみてください。
誰にだって苦手にしている土俵(分野)はありますよね。
院長は上の立場だから表立っては批判されにくいですが、ご自分が苦手にしている分野を批判されたら院長はどう感じるのでしょうか?
「加点視点」に立って、一人一人の成長を応援できる「三方よし院長」が増えることを私は願っています。
「三方よし院長の会」でも作ろうかな?
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
Posted at 05:00