おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私にサポートを依頼される院長のご要望は最近では「組織づくり」が増えています。
開業当初はファミリー的な組織づくりが出来ていた歯科医院であっても長期管理型に移行していく段階でチームメンバーが増え院長だけでは細かいところに目が行き届きにくくなるのです。
最初はまだ院長一人でも大丈夫だと思っていたのが、医院が大きくなると院長もやることが増えだんだんと手が回らなくなっていく。
スタッフ数が少ない時には出来ていたことが出来なくなっていくことで組織内のバランスが崩れ始めるのです。
すると院内で様々な問題が起こり始める。
実は歯科医院の組織化のレベルは院内を2~3時間見学するだけですぐに分かります。
組織化が進んでいないと院長が細かい事の判断にも呼ばれるからです。
ただ、だからといって権限をスタッフにバラまけば良いということではありません。
「権限」の使い方や「責任範囲」などをスタッフが理解した上で正しく使える様に導かなければそこでも問題が発生するからです。
基本的には院長がやれば一番の成果を出せることをスタッフに任せますので、スタッフの成長度に合わせた権限でなければなりませんし、スタッフが権限を使って成果を出せる様に育てなければ「任せきる」のステージには移行出来ないのです。
権限と責任を委譲するのには正しいルールがあります。
そのルールを守って権限委譲をしないと、
・権限を委譲したのにスタッフが院長に判断を仰ぐ
・スタッフが権限を持つスタッフを飛ばして院長に判断を仰ぐ
・院長が権限委譲したスタッフの頭越しに指示をする
ということが起こります。
だから、組織の拡大に合わせて院長のやることがドンドン増えて院長が疲弊していくのです。
また、組織化できていない医院は経営リスクの高い医院でもあります。
組織の標準化レベルにとどまっている医院ではレベルの高い仕組みを構築することは難しい。
メンバー全員の役割と権限が最適化され、「漕艇」の様にバランスが取れ最大のパフォーマンスが発揮できる組織でなければこれからの厳しい時代を乗越えられられないのです。
組織化が進まない最大の理由は院長にあります。
院長は無意識的に組織化を阻害する行動や発言をやってしまいがちなのです。
そのことに院長が気がついて修正していかなければ組織化が進まず医院は経営リスクが高いままになる・・・
そう感じるのです。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00