おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
国が医療福祉に求めていることを実現するには小規模零細+中規模の施設では無理・・・
だから大規模化するか連携するかして国の要望を実行して欲しい。
これは技工所や介護施設も含めた医療福祉関連施設に向けた国からのメッセージです。
しかし、世の中には組織の規模を大きくできる院長と出来ない院長に分かれる。
だから、ご自分がどちらのタイプなのかを明らかにし、ご自分のタイプに合わせた戦略を立てて実行する必要があるのです。
どちらのタイプなのかを判断する基準の一つは経営のリスクを取れるかどうかです。
リスクを取れば失敗する可能性も高まりますが成功すればリターンも大きい。
「小さな失敗をしても修正すれば成功にたどり着ける」と考える院長は医院を大きくできますが、「失敗したらどうしよう」と考える院長はコンフォートゾーンを抜け出そうとせずにチャレンジできないのです。
となると国が求める歯科医療における役割は果たせないことになる。
しかし、小規模零細規模でも戦略を考えれば生き残ることは可能なのです。
一方、すでに大型化を進めている院長はランチェスター戦略の強者の戦略にもとづいて広い診療圏でのシェアの獲得が必要です。
ポジショニングを考え経営資源を集中投下して経営の柱を増やしていく。そして1.5次歯科医療機関を目指すのです。
ちなみに、経営の規模を大きくしても収益性を高める対策をしなければ逆に経営のリスクが高い経営体になります。
実際に同じ売上を上げるのに人件費が1.5倍位違うこともありますので、どんな戦略で大規模化を進めれば収益性が高くなるのかを院長は考えなければならないのです。
これから
・歯科医療のデジタル化と医療設備の高度化が進み、お金のない歯科医院は設備投資が出来なくなっていく
・長期雇用により人件費や労働環境改善費、採用費が増加し、それに見合う収益を上げられない歯科医院は経営的に苦戦するようになる
・物価の上昇によりスタッフの生活も苦しくなっていき、院長が賃上げが出来なければスタッフは条件の良い医院に移っていく。
・保険診療の収益性が2024年以降さらに悪くなっていく。
などのリスクが高まっていきますが、収益性が高い医院しかリスクに対応できない。
だから医院規模に関わらずに攻めないと現状維持でさえ難しくなるのです。
攻め方は医院によって違います。
さて、先生はどうされますか?
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
Posted at 05:00