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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院の組織にも生態系の様なものがあるって?  [2022年05月30日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
私は、組織は良くも悪くも内部のバランスを取りながら存在していると考えています。
 
例えば、ベテランのスタッフ一人が退職しただけで、
 
・院内に問題が起こりだす
・患者のクレームが増える
 
というマイナス面の影響が出ることがあれば、
 
・若いスタッフが活き活きとしだした
・中堅スタッフに先輩としての自覚が出てきた
 
というプラスの出来事が起こったりするのです。
 
 
後者の場合には退職したベテランスタッフに問題がある様に思われがちですが、単に正しいリーダーシップの取り方を知らなかっただけということもあるのです。
 
 
 
組織内の生態系を観察していくと、
 
誰の発言力が強く
 
誰と誰の関係性が良くなく
 
院長が誰を高評価して誰を低評価しているのか
 
等が見えてきます。
 
そして組織を変えていく為のキーマンが誰なのかも分かってくるのです。
 
 
 
 
スタッフマネジメントの本質は、組織の生態系を読み解きながらメンバーごとの役割を最適化することです。
今いるポジションで本来の力を発揮できない人がいれば役割を変える必要がありますし、プロジェクトに参加させて集団的効力感を感じることで成長に導くなど仕掛けることも必要になる。
 
それらも組織内の生態系を洞察できるようになって初めて可能になるのです。
 
 
 
歯科医院ではリーダー的存在のスタッフもライフイベントなどで一時的に抜ける可能性がありますので、メンバーを依存させるようなトップダウンリーダーシップは歯科医院には合わない。
だから院長は「リーダーは交代していく」という考え方に立ち、次期リーダーをどうやって育てるのかを考えておかなくてはならないのです。
 
 
 
 
リーダーシップ理論では「SL理論」が有名で、私もスタッフを成長させる取り組みでは主にSL理論を使って院長にアドバイスします。
お忙しい院長が権限委譲までの過程を上手く進められるように関わっていくのです。
 
 
 
歯科医院では重要な役割を下の世代に引き継いでいくことが重要で、上手く引き継げた組織が強くなっていく。
 
一方、権限が一部に集中している組織は脆く、一部が崩れ出すと全体が上手く回らなくなるのです。
 
 
 
院長には歯科医院内の生態系を把握しながら資源を有効に活用(マネジメント)することが求められるのですが、ブレてしまう人も多いなあと残念に思います。
 
 
組織づくりは小さな石を少しづつ積み上げる様なものです。
 
土台が固まっていないのに上に大きな石を乗せてしまうと一気に崩れ去るのです。
 
 
 
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