歯科医院経営コーチの森脇康博です。
昨日、日本歯科医師会の堀会長があさチャンに出演されました。
その時の街頭でインタビューされた女性は「対策をしているとわかれば、本当に(歯が)痛かったら行くと思う」と答えています。
では、患者は先生の医院でおこなっている感染対策をどれくらい知っているでしょうか?
任意に10件の医院のホームページを検索し(数回)、トップページに新型コロナウィルスの感染対策(バナーを含む)が載っているのかを見てみました。
結果、10件中3~5軒の歯科医院はトップページに新型コロナウィルスについての記事が追加されていました。
しかし、なかには文字だけで対策が伝わりにくいものも・・・。
患者のトリアージと感染対策が混ざっているページもありました。
そして、院長から患者や地域住民へのメッセージは殆どありませんでした。
これでは感染リスクが高い(と患者は思っている)中で、急性症状もないのに歯科医院に行こうとはなりにくいと思います。
患者から電話で「あの、感染対策は大丈夫ですか?」とは聞きにくいのです。
急性症状がないから治療を後回しにしてよいはずがない。
そんな重みのない医療を歯科医院は提供してきた訳ではない。
だから、感染対策を十分におこなった上で5月から患者にとって大切な治療を再開させましょう。
私はそう訴えています。
先日も書きましたが患者の行動に繋げるには、「行動のメリット > 行動のリスク」が成立しなければなりません。
いま患者は感情がマイナスに振れて行動できないので、まずはマイナス感情を「ゼロ」に戻すカウンセリングのアプローチが必要なのです。
その為の一歩が医院の感染対策をかかりつけ患者に伝えることなのです。
地域によっては急患の増加によってアポイントの空きがある程度埋まっている医院がありますが、その急患は新型コロナウィルスが収束したら継続来院するのでしょうか?
殆どの患者は来院しなくなりますよね。
やはり、かかりつけ患者をどうやって守るのかという視点が大切だと思うのです。
歯科医院にとって先生にとって一生つき合っていくべき存在の「かかりつけ患者」。
そのかかりつけ患者の健康を守る為に「いま、何をするのか?」が問われています。
まずは、
①院長のメッセージ
②感染対策(視覚的に治療の流れに沿って)
③受診する場合の留意点
をホームページやチラシ等で患者にしっかり伝えましょう。
そして「あなたの健康を守る為には継続治療が必要であること」を発信していくのです。
残念ながら新型コロナウィルスとの闘いは長引きそうです。
収束を待つのではなく、最大限の感染対策をおこないながら治療を続ける方法を模索しなければかかりつけ患者の健康を守ることはできません。
だから先ずは来院障害の一つである患者の不安感情を緩和する必要がある。
考え方は系統的脱感作法と同様、患者が今できる行動から始めていきます。
患者の不安を10段階でスケーリングして、レベルに応じたアプローチを順番に実行するのです。
患者の不安が強いなら気遣いのハガキの送付から。オンライン診療も選択肢のひとつだと私は考えています。
電話等再診(今は初診も)では限界がありますが使いようがあるのです。
患者とスタッフの不安に寄り添い勇気づけるステップは省いてはいけません。
とくにスタッフを勇気づけることが大切で、それによって強いチームが生まれるのです。
連休期間中を有意義に使いましょう!
歯科医院はコロナ感染を乗切り、必ず輝きを取り戻すことが出来ます!!
テーマ:その他
Posted at 05:00