歯科医院経営コーチの森脇康博です。
さて、明日で4月も終わりです。
医院とスタッフと患者の未来にとっての正念場です。
連休中も経営対策の時間をしっかり取ってくださいね。
明日のアポイント状況、昨日までのレセコンの売上集計、クレジットカード分、窓口を見れば6月に入金されるお金はわかると思います。
昨年の6月の固定費を見て、それ以降の人件費の増減を加味すれば6月末の支払いが概算でわかり、収支がわかります。
当然、医院の収支だけではなく院長個人の収支も計算してくださいね。
金融機関の通帳を見れば昨年の支払い状況がわかります。
6月末は都道府県民税の支払い期限ですのでお忘れなく。
6月の資金繰りができれば次は7月以降の資金繰りが必要です。
重要なのは「貸借対照表」。
自己資金+銀行借り入れ+コロナ支援策+金融機関外借入れ(生命保険など)=??
でいくらのキャッシュ(何カ月分)を積上げられるのかを確認します。
税金や社会保険料など繰り延べられた負債があるなら書き出しておきましょう。これらは必ず支払わなくてはならないお金で、期日までに準備することが必要だからです。
もし、概算で7月末に必要なキャッシュが足りないなら5月の売上が重要になります。経営面だけで考えれば5月6月の売上が重要になっている医院が多いのではないでしょうか。
昨年の売上実績をベースに予想される売上減少率を加味します。
昨年、この時期に学校歯科検診後の受診による売上が計上されている医院は、今年は売上を見込めません。
そして、一番大切なのは歯周病安定期治療の5月からの再開です。
再開理由は昨日書いたように患者の口腔内の健康状態が急速に悪化しているから。そして新型コロナウィルスの感染リスクを減らす為。
不安に感じている患者を安心させ、あなたの健康を守る為に必要であることを伝えてください。
もちろん、院内の感染対策を連休中にもう一段ブラッシュアップしてください。
まず、医院の感染対策をA4一枚のチラシにまとめ患者に配る。
待合室や医院前に大きく掲示する。
そして可能なら患者の来院からの流れを動画で撮影しホームページなどで公開するのです。もちろん、各所でおこなっている感染対策について説明しながら動画を撮影します。
撮影された動画であっても、患者が疑似体験できることで安心するのです。
患者の心理を考え行動に繋げる基本は、
「来院するメリット > 来院するデメリット」を成立させること。
そしてメリットは「来院された方に〇〇をプレゼント」ではないことは明らかです。
経営対策の話の次は歯科医療の視点です。
新型コロナウィルス感染がピークアウトする以前においても歯科医療が果たすべき役割は大きいと考えます。
医療崩壊を防ぐ。
心理的ストレスによって持病を悪化させ病院を受診する患者が増えることが予想されます。
健康な人がストレスによって体調を崩すケースも増えている。
国民の多くが歯周病であると言われる日本において、新型コロナ感染を防ぐ為にも口腔ケアが大切だとマスコミでも言われ始めました。
急速に悪化する患者の口腔内環境を改善し感染症の感染リスクを低減させる。生活習慣病の悪化を防いでいく。
口腔ケアの徹底によって病院を受診する人を減らすことができます。
医療崩壊を防ぐ為に歯科医療も貢献できるのです。
歯科医療が果たすべき役割がどんどん大きくなっている。
私はそう感じています。
医療の視点からも5月6月の歯科医院の取組みが重要なのです!!
残念ながら心理的経済的なダメージによってこれから国民の心理ストレスは増えるばかりです。
ストレスによって歯周病が悪化し生活習慣病が悪化するリスクが高い。
それを防ぐ役割を果たせるのが歯科医療。
さあ、自信を持って患者に話しましょう。口腔ケアの動画を公開しましょう。
かかりつけ患者の口腔内の状況を確認して改善しましょう。
歯科医療従事者が勇気を持って一歩を踏み出せば、歯科医療の未来は間違いなく輝くのです!
Posted at 05:00