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◆歯科医院経営ブログ

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これからの10年で歯科医院が選別されていく  [2020年01月20日]
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
私が歯科医院と関わりだして40年近くになります。
 
昔は治療型だった歯科医院が予防の大切さを訴え出し、その成果もあって60歳以下のう蝕患者がどんどん減っている。
 
歯科医療としては理想の方向に向かっています。
 
 
 
以前、私は「10年後、歯科医院に患者は来なくなる」というタイトルでブログを書きました。
 
その主な理由は
①60歳以下のう蝕患者の減少が著しいこと
②増えている歯科医療ニーズには自覚症状がないこと
③70歳以上の患者は来院率が低下すること
④国民の中間層(世帯所得400万円以下)が貧困化していくこと
 
です。
 
 
 
 
これから10年の大きな特徴は患者と歯科医院の二層化が極端になっていく。
 
患者は所得が低下していく層の口腔内の健康が悪化していきます。それによって残念ながら急患が増えていく。
 
いままで急患が多い医院も経営的には成立してきました。しかし、金属価格が高騰している現在、急患が多いと経営的にはドンドン苦しくなっていきます。
 
 
 
 
一方で、歯科医院には予防型から定期管理型に移行することが求められています。本当の意味での定期管理型歯科医院は収益率が高く、これからの10年でも安定した経営をすることが出来るのですが、そこに移行するハードルが凄く高い。
 
少なくとも
①急患が多い歯科医院
②キャンセル治療中断率が高い歯科医院
③LTVが低い歯科医院
④自費がでない歯科医院
⑤メンテナンス移行率と継続率が低い歯科医院
⑥歯科衛生士が複数いない歯科医院
⑦月の予防患者数が少ない歯科医院
 
では辿りつけない。私は売上1億円あっても難しいと考えています。
 
 
 
 
因みにキャンセルや治療中断が多いのは院長の医院の作り方に問題があります。それを患者の問題として腹を立てている時点で経営が上手くいくはずはないのです。
 
 
 
 
定期管理型歯科医院に長年通う”かかりつけ患者”にとってどんな歯科医院が居心地が良いのかは決まっている。歯科医院はその患者に選ばれなくてはならない。
 
これから長年口腔ケアに通う価値観を持った患者に歯科医院が選別される時代に入っていくのです。そして意識が高い患者は予防型歯科医院を離れ定期管理型歯科医院に移っていきます。
 
 
接客接遇術とかそんな小手先の対策ではなく歯科医療として正しくて”患者にとって居心地が良く離れない歯科医院”を創りあげなくては、これからの10年は乗り越えられないのです。
 
 
 
社会の求めに応じて治療型歯科医院から予防型歯科医院へと変化してきた様に、予防型歯科医院から定期管理型歯科医院への変化もこれからの10年で進んでいくでしょう。
 
 
しかし、今のままでは定期管理型に移行していけるのは一部の院長に止まってしまう。院長のほとんどは過去の成功モデルにしがみついているからです。
 
 
 
 
10年後あたりから定期管理型歯科医院しか生き残っていけない時代が始まります(データでそれがわかります)。
 
 
 
さて、先生はどうされますか?
 
「定期管理型歯科医院経営とは?」と聞かれたら何と答えますか?
 
 
 
 
 
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