歯科医院経営コーチの森脇康博です。
1月29日に診療報酬改定案が出されました。
※2月7日に出された答申はこちら
少し予想と違う内容もあるものの、大まかな改定内容は過去の論議を踏襲しているという印象です。
主な改定内容は
・初再診料の見直し(職員を対象にした研修を前提)
・SPTに移行しない患者の歯周病重症化予防治療
・歯科疾患管理料の見直し
・CAD/CAM冠の対象拡大
・小児の口腔機能発達不全と口腔機能低下患者の扱いの変更
・非経口摂取患者に対する口腔管理の推進
・広範囲顎骨支持型装置埋入手術の要件の見直し
・生活習慣病重症化予防推進に関わる要件の見直し
・周術期等専門的口腔衛生処置等の見直し
・手術用顕微鏡を用いた治療の評価
・静脈内鎮静法の評価の見直し
・歯科麻酔管理料の新設
・入退院支援における総合的な機能評価の評価
・周術期等口腔機能管理における医科歯科連携の推進
・栄養サポートチーム等の連携加算の見直し
等です。
やはり点数算定へのハードルが上がってきている。
そして、注目すべきはすでに夏にとりまとめられる「骨太方針2020年」に向けた論議が始まっていることです。
多くの院長は今回の診療報酬改定でどれ位プラスになるのかを見て、自分に関係のない項目は注視しないでしょう。
しかし、診療報酬改定は全世代型社会保障など大きな社会保障制度改革の流れの一部でしかないのです。
大きな流れがどこに向かっているのかを見誤れば5年後には歯科医院経営が行き詰ってしまう。
それ位2025年に向けた経営環境変化は大きいのです。
さて、今回の診療報酬改定内容のどこに注目し何に取組みますか?
Posted at 05:00