歯科医院経営コーチの森脇康博です。
野村総合研究所の推計によると純金融資産保有額が3000万円を超える世帯が1169.2万世帯あるそうです。3000万円未満の世帯が4203世帯ですが、金融資産保有額の673兆円を世帯数で割ると平均金融資産が約1600万円あることになります。金融資産が1億円以上ある世帯は126.7万世帯。
このデータだけで見ると、一定数の国民は口腔内の健康を維持する為の投資ができることになります。
では、歯科医院では患者にとって最善の治療法を提案できているでしょうか?
保険制度に縛られて最善の治療法を選べる人に対しても保険内での治療を勧めている医院が多い様に感じるのです。
もちろん、経済的な余裕がない患者に対して保険内で最善の治療を提供することは必要です。でも、支払える人に対しては自費であっても患者にとっての最善の治療法を提案するべきだと思うのです。
念の為に書きますが、私は保険医療で最善の治療ができる社会を望んでいますので、自費を勧めろと言っている訳ではありません。選択肢を丁寧に説明して患者が自己決定できることが大切だと言いたいのです。
保険治療を選ぶのも自費治療を選ぶのも患者の判断です。だから、医院側が「この人は保険」と決めつけるのは値踏みをしていることになり逆に失礼だと思うのです。もちろん、治療中に何回も「自費治療はいいですよ」と言われて他の医院に逃げてくる患者もいますので、治療効果が薄いのに自費を勧めることには疑問を感じます。
経営の為に自費を勧めるのではなく、患者にとって最善の治療だから自信を持って自費治療を勧める。
患者にとってベターな選択ができる仕組みが必要!
TCが自信をもって患者に治療の選択肢を説明(補助的に)できることが必要!
そう思うのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00