歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院で人材を募集していると、他の歯科医院で色んな経験をしている優秀な人が応募してくることがあります。
しかし、転職スタッフは、先ずは入職する歯科医院のやり方とルールを守ること、先輩スタッフとの人間関係を良好にする事が求められます。
いくら能力があっても、院内のヒエラルキーを無視して出しゃばると叩かれるからです。
他の歯科医院で痛い経験をしてきた転職スタッフは、その事を十分に理解していますので、爪を隠そうとするのです。
しかし、院長がその隠された爪に気づいてしまうと厄介な事になります。
ご自身では気づいていないでしょうが、外から見ると院長の転職スタッフへの接し方が明らかに違うのです。
すると他のスタッフは直ぐに気づきます。
最悪の場合は、院長が先輩スタッフを差し置いて、その人が持っている経験を歯科医院に反映させようとするのです。
「優秀な人が活躍する場をつくることの何が悪いの?」と思われましたか?
でも、転職スタッフは優秀であるが故に前の医院を辞めざるを得なかったのです。
能力のある人が力を発揮出来るチームづくりにはヒエラルキーの存在を無視できません。
院内のシステムは公平で作っても、裏にはスタッフの人間関係があることを忘れてはいけません。
先生方もお世話になった大学の先輩や教授には逆らえないでしょ(笑)
凝り固まり過ぎたヒエラルキーは上から壊す事も必要ですが、基本的には人はヒエラルキーの中で色々な経験をしながら育つのです。
優秀な転職スタッフの扱いにはご注意を!
テーマ:スタッフ育成、チームビルディング
Posted at 20:00