歯科医院経営コーチの森脇康博です。
先生の歯科医院で仕組みを落しこもうとチャレンジしたけれど上手くいかない。
そんな経験はありませんか?
例えば経営セミナーに参加して他の医院のやり方を学んでも、開業している場所も、スタッフの成長ステージも、来院している患者層も違うので簡単には落しこめません。
しかし、スタッフと話し合って改善が正しい方向であれば「何が何でもあきらめない」と院長が宣言することも必要なのです。
医院の成長ステージが高くなり、レベルの高いことに挑戦すればするほど、壁は大きく何回も立ちはだかることになります。
しかし、上手くいく方法は必ずある。
まず、院長がそう確信しているかどうかが問われるのです。
院長は船長として船員を鼓舞し続ける必要がある。
ここで失敗体験を積ますのか、それとも成功体験を積ますのか、院長の判断がこれからのスタッフの成長を左右します。
壁を乗り越えたスタッフには次の課題を前にした時「チャレンジ反応」がおこり、失敗を繰り返したスタッフには「闘争逃走反応」が起こります。
チャレンジ反応ではDHEAが分泌され勇気が湧き、闘争逃走反応ではアドレナリンやコルチゾールが分泌され、ストレスを感じることがわかっています。脳の中に「認知⇒行動」の回路ができて、自動的に同じ方向に流れるようになるのです。
昔、「金鉱まで残り3フィート」という本を読んだことがあります。
枝葉のことなら諦めるという判断も必要ですが、大切なことは決して諦めてはならないという教えを書いた本です。
壁を乗り越えた数だけ「経験値」は蓄積し、勇気が湧き、更に大きな壁を乗り越える力になります。
先生やスタッフがいま、壁を乗り越えるストレスを感じていれば「正常な状態」であり、悩みもストレスも感じていなければ「危険な状態」である可能性があります。
日本では「ストレス」が悪者になっていますが、成長の為のストレスを前向きに捉えると「ストレス免疫力」が向上するのです。
まずは、船長である先生が勇気を出して高い壁に立ち向かっていき、スタッフを鼓舞してあげてください。