歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私が昔お気に入りだったケーキ店では、ケーキの中に苺が沢山トッピングされていました。店名をケーキの名前につけていて、早くいかないと売り切れてしまう人気商品でした。
しかし、ある年のこと。
苺の価格相場が高騰してしまったのです。
最初はコストアップにも耐えていたのでしょうが、ある日、ケーキを買いにいって驚いてしまいました。
いつもの人気ケーキがひと回り小さく苺も少なく感じたのです。
「まっいいか」と思って購入したのですが、ケーキを食べた家族からも不評で、それからそのケーキ店に行くこともなく半年ほどが過ぎました。
ある時、ケーキ店の前を通るとお店が閉まっていました。
「今日は休みなのかな?」と思っていたのですが、後でお店は廃業していたことがわかったのでした。
どんなお店にでも、医療機関であっても経営を支える「製品」が存在します。
そして「製品」には寿命があるのです。
ドラッカーは製品を
①今日の主力製品
②明日の主力製品
③生産的特殊商品
④開発製品
⑤失敗製品
⑥昨日の主力製品
⑦手直し用製品
⑧仮の特殊製品
⑨非生産的特殊商品
⑩独善的製品
⑪シンデレラ製品
に分類しました。
歯科医院においてはう蝕治療が「本日の主力製品」から「昨日の主力製品」に移りつつあり、院長は
①今日の主力製品
②明日の主力製品
④開発製品
を見つけて育てていく事が必要になっています。
先のケーキ店では値上げを回避する戦略が裏目にでて、残念ながら廃業することになりました。
先生の医院でも上記の3つの製品を育てることが出来なければ、歯科医院経営に悪影響を及ぼすことになります。
残念ながら、医療であっても経済の法則は適用されるのです。