歯科医院経営コーチの森脇康博です。
今回は「院内の作業やオペレーションの断舎利」です。
歯科医院では様々な改善の取組みがおこなわれます。
「もっと患者さんに声をかけましょう」
「院内をもっときれいに」
「印象の精度を高める為にこれを守って・・・」
「検査では・・・」
歯科医院が大きくなると「質を高める」取組みが増えていきます。
治療の質やオペレーションの質を高める為におこなってきた改善によって今の医院があるのですが、複雑になり過ぎていませんか?
決められた時間でやるべき事が多すぎるとミスの原因になりますし、スタッフのバタバタ感が患者に伝わります。
だから
・治療のステップで見直せるものはないか
・管理実務で見直せるものはないか
・オペレーションをシンプルにできないか
を話し合ってみてください。
どれもが重要性があるから実施しているのですが、優先順位をつけて下位10~20%を止める決断をするのです。
スタッフに「止める」という権限を与えている院長は少ないと思いますので、各チームで話し合ってもらい優先順位をつけたものをミーティングで検討して院長が止めるものを決定します。
断舎利される10~20%に選ぶのは、
・緊急性がなく重要でないこと
・緊急性はあるが重要でないこと
です。
10~20%を断舎利することにより「重要なこと」に取組める時間が生まれます。
院長が、
・ご自身のこだわりで実施しているもの
・管理実務
について、もう一度考えてみるのも良いかもしれません。
特に、「第二象限」を後回しにして取組めていないとそのうち組織の成長が止まりますので、時間を生み出す為にも断舎利は必要だと言えます。