歯科医院の経営改善や組織づくり、ホームページや看板の活用法指導やスタッフ育成の仕組みづくりをサポート。か強診を活用した長期管理型の歯科医院づくりなど。開業医団体で30年の勤務経験があり安心してご依頼いただけます。

 
◆歯科医院経営ブログ

歯科医院経営コーチの森脇が歯科医院経営に関する情報や感じたことを気ままに発信します。会員限定ブログと違い誰でも読むことが出来ます。

歯科医院経営で患者を増やす3つのヒント  [2017年12月06日]
こんにちは
歯科医院経営コンサルタントの森脇康博です。
 
最近、歯科医院の経営が厳しい、患者が減っていると言う話を院長から聞く機会が増えてきました。
私がサポートしている歯科医院の採用面接でも、スタッフが前職の医院を退職した理由に「患者が一日10以下で不安になったから」という理由が増えているのです。
 
今回は既存の歯科医院の経営改善、患者を増やす為のヒントについて書いてみます。
 
歯科医院経営を考えるうえで、最大の間違いは「真摯に治療していれば患者さんが口コミしてくれる」というもの。15年以上前ならそれでも患者は来院したでしょうが、今は治療重視だけでは経営が成り立たない時代になっているのです。
 
 
最近の開業ドクターは経営者としてレベルが高い
 
昔と今で大きく違っているのが開業についての考え方です。
 
昔は歯科医院の開業といえばユニット3台が当たり前でしたが、今は開業時から4~5台という歯科医院も増えているのです。
 
開業志向の勤務ドクターは地域の成功モデルとなる歯科医院で2~3年働き、別の成功モデルの歯科医院でも勤務してノウハウを吸収してから開業します。ロケットダッシュに成功した院長がセミナーを開催する機会も増え、昔より経営重視でノウハウを開業前に身につける傾向が強いのです。
 
もちろん、こういった経営感覚を身につけたドクター(経営者ドクター)は一部です。開業する多くのドクターは開業前の準備が不十分であり、相変わらず業者さんの丸抱え開業も多いのです。
 
ただ、この経営者ドクターが地域で開業すると周辺の歯科医院の経営に大きな影響を及ぼすのです。最近は内覧会で新患100人以上確保することも珍しくありません。
つまり、それだけ周りの医院から患者が転院しているのです。
 
 
何かを変えなければ患者は増えない
 
いま先生の歯科医院で患者が減っているなら、間違いなく何かを変えなければ患者は減り続けることになります。
 
「何かっていったい何なんだ」「早く言え」と思われましたか?
それは、医院の強みや競合環境によって対策が違うので一言では言えないのです。
だから、タイトルが「患者を増やすヒント」なのです。
 
その何かは「治療機器」ではないことは断言できます。
周辺の院長が新しい治療設備を導入したという話は医師会などでよく聞くようですが、だからと言って治療機器に投資しても患者さんには違いが伝わりにくいのです。
CTを導入したら患者がどんどん増えたなんて話は聞いたことがありません。勿論、CTを活用して何をするかで結果は変わってきます。機器を導入しただけでは何も変わらないという話です。
 
 
患者を増やす3つのヒント
 
 
<ヒントその1>
長く来院してくれている患者が何故先生の医院を選んでくれているのかを30人以上にヒアリングする。
 
開業したピカピカの歯科医院がすべての患者層に支持される訳ではありません。そいうった医院を敬遠する層もいるのです。
 
だから、設備投資でお金を使うことだけが対策ではないのです。
 
患者にとって”先生の歯科医院が居心地が良い理由”を把握してそこを強化する。
お金をかけないでもやれることはいっぱいあります。
 
お金を掛けなくてもやれること。その一つが医院の衛生状態の改善です。
 
①医院全体が汚れている
・デンチャーなどの調整時の削りカスが床に散らばっている
・スピットンに血がついている
・スリッパの裏がザラザラ
・待合イスのシートの汚れ
・トイレの汚れ  等
 
②院長のユニホームが汚れている
治療時にユニフォームについたシミ、汚れ
・メガネの汚れ
・髪のフケ 等
※スタッフは院長の身なりに不満があっても気を使って言えない様です。
 
③手袋やエプロンなどの使い回し
・患者ごとに手袋を変えない
・布エプロンを使用
・基本セットや印象トレーなどにこびりついた汚れ 等
 
古い医院であっても壁紙を変えたり、柱を塗ったり、コマメに掃除をすることで患者に良い印象を与えることが出来ます。医院の衛生状態が悪いと最悪です。
 
 
 
 
<ヒントその2>
地域に暮らす住民の生活環境、労働環境、年齢層ごとの価値観についてヒアリングする。
 
開業して10年も経てば、周辺の住環境や地域で暮らす人の年齢構成なども変化します。例えば、共働き夫婦がどんどん増えている地域では昼間に来院する患者の確保が難しくなっています。また、ビジネス街で開業している場合には”仕事中に治療に通うのが禁止”されていたり、職場に「歯科室」が出来ていたり、企業検診を受けている歯科医院が決まったりしているのです。
 
そいうった地域の住民を取り巻く情報は日頃の患者とのコミュニケーションをコマメに取っていれば把握して対策することが出来ます。
 
私がサポートしている歯科医院では、地域の企業で働く人が一人治療に来たことをキッカケに同じ職場で働く患者が増えた。同じマンションで暮らす人が口コミを聞いて治療に来るようになった。という事が起こっています。
 
小さい歯科医院ではすべての患者層に来てもらおうと思ってはいけません。
大きい歯科医院と同じことをやれば経営体力のある歯科医院が勝つのです。
 
<ヒントその3>
付合いの長さを活かした経営戦略
新しく開業したピカピカ歯科医院に必ず勝てるもの。それは地域の住民との付合いの長さ、信頼関係です。
 
何故なら資金力があっても信頼関係を短期間で手に入れることは出来ないからです。
もし先生がスタッフとの信頼関係、患者との信頼関係に自信があるなら、その強みを活かして口コミ・紹介を獲得する方法をお勧め致します。
 
冒頭に書きましたが、信頼関係が築けていてもそのままで口コミ・紹介が生まれる訳ではありません。
 
ヒントその1で医院が支持される理由を把握してターゲットを絞り、
ヒントその2で周辺住民のニーズを把握してそれに対応し、
ヒント3でそれを周りの住民に伝えてもらうのです。
 
先ずはスタッフに話して協力を要請するところからスタートです。
 
 
歯科の2025年問題は
少子高齢化だけではなかった!
 
Posted at 09:11
 
<<  2024年11月  >>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
森脇康博のFacebook
講演依頼
プライバシーポリシー
三方よしビジョン達成サポートのホームページ