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◆歯科医院経営ブログ

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誰でもできる歯科スタッフの退職防止5つのポイント  [2017年12月05日]
こんにちは
歯科医院の経営コンサルタントをしています森脇康博です。
 
歯科医院のスタッフや勤務ドクターって驚くほど退職しますね。
実際には10年間誰も退職しない歯科医院もあれば、訪問する度に誰かが入替っている歯科医院もあります。
 
女性スタッフの退職の理由で多いのが結婚・出産ですが、理由が人間関係のトラブルの場合には連鎖的に2~3人辞めてしまうこともあります。
 
人間関係のトラブルであっても「一身上の都合」と院長に話す場合も多く、院長が気づかないうちに状況が更に悪化し、連鎖的な退職に繋がるのです。
 
勤務ドクターの場合には、「開業」や「他の歯科医院も見てみたい」という退職理由が多い様です。
まったく出来ない勤務ドクターにつきっきりで教え、院長が費用を負担して研修にも行かせた。外科も上手くなりやっと使えるようになってきたら退職してしまう・・。
「全身の力が抜けてしまった」と落胆された院長にご相談いただきます。
※勤務ドクターの退職連鎖の防止法は次の機会に書きたいと思います。
 
 
特に歯科衛生士やドクターなどの資格者はこれからどんどん確保が難しくなるので、スタッフが退職しない歯科医院にどうやってするかが院長間で大きなテーマになっています。
 
 
では、どうすれば退職を防止できるのでしょうか?
 
 
スタッフの退職を防止する5つのポイント
 
ポイントの一つ目
 
①採用
そのスタッフが将来退職する可能性がどの位あるのかは、採用面接の質問である程度見分けられます。
・仕事観
・性格タイプ
・家庭観
・年齢
・結婚願望
・独立志向
院内保育や育児休業制度、病児保育などの仕組みを確立してスタッフが復帰しやすい環境を創るなど、スタッフ雇用条件の改善が経営的に困難なら、結婚願望の強いスタッフや条件面の要望が強いスタッフの採用は避けるべきです。また、自分や他人の長所を言えないスタッフは、院内のマイナス面に敏感で不満を溜める人である可能性が高く、退職の可能性が高いと言えます。
スタッフが一人退職すれば医院と患者さんとの関係性が弱くなり、大きな痛手になります。長く働くことの具体的なメリットを就業規定に入れていくことも雇用安定にとって大切だと言えます。
 
スタッフの価値観を基に事前に質問シートを作成してから面接することをお勧めします。
 
 
②スタッフ教育を任せっ切りにしない
新卒の衛生士が育つ環境を院内に創れていないのが衛生士の退職が多い理由です。新人教育カリキュラムや業務マニュアル、そして3年間新人をサポートするサポーター制度などを院内に創る必要があります。外部の研修ではダメです。理由は、外部で学んだ事を新人が院内で実践できる環境が創れていないからです。
院長は先輩スタッフがちゃんと新人を教えてくれていると思って思っているでしょうが、新人スタッフが放置されて悩んでいた、なんてことも多いのです。
 
「一から丁寧に指導します」という募集だったのに、新人スタッフのミスに院長が我慢できずに激怒して退職したという話もよく聞きます。少なくとも院長が退職理由にならない様にしたいものです。
 
③面談と労働環境整備
歯科衛生士の就業率が低い理由の一つが労働時間の長さにあります。スタッフの生活環境や価値観は年齢とともに変化していきます。大きな医療法人ではスタッフの時短がテーマになっており、そういった歯科医院が近隣に増えれば労働環境の良くない歯科医院では益々人財の確保が困難になるのです。
3カ月に1度の定期的な面談をし、スタッフとの信頼関係を築いていくことでスタッフの人間関係トラブルを早期発見でき退職を減らすことが出来ます。
面談のコツはひたすらスタッフの考えや感情を聴く事。指導しようなんて考えてはいけません。
また、面談によってスタッフの生活環境や価値観の変化に気づくことができ、スタッフが退職せざるを得ない場合でも時期に配慮してくれます。
 
 
④スタッフに怒るのは論外
「スタッフの将来の為に言っている」と怒る院長がいらっしゃいますが、そういった医院では信頼関係が構築できていない場合が多いのです。
スタッフに行動の改善を求めるには、信頼関係のある人が指摘し本人が納得する必要があるのです。正しいやり方は「フィードバック法」によって自分で改善が必要なことに気づかせることです。
フィードバックは改善を求めるだけではなく、成長していることを承認してあげる為にも使います。人には「必要とされたい」「成長したい」「認められたい」という欲求があります。それをきちんと言葉で伝える場を持つことはスタッフマネジメントにおいて必須なのです。
 
⑤協力者を複数つくる
男性の院長の場合、女性の独特な人間関係を理解出来ません。また、変化があってもそれに気づかないことが多いのです。院長がスタッフの誰かからトラブルや悩みの相談を受け、それをそのまま信じた院長が朝礼で他の人を注意したら、注意されたスタッフが退職したなんてことも多いのです。だから、スタッフ内に信頼できる情報をくれる人を複数つくるのです。ただし、スタッフの情報には色眼鏡がついていることをお忘れなく。
また、協力者からは誰がどんな事を頑張っているのかという情報ももらう様にします。改善のフィードバックも承認のフィードバックも間髪入れずにおこなうことが原則だからです。
 
 
 
以上、医院の状況によって対応法が変わるのですが、どこの歯科医院でも使える方法について書きました。
 
※スタッフの退職を防止する上で一番有効なのは「スタッフのモチベーションを高め、遣り甲斐を持たせる」ことです。ただ、スタッフのモチベーションアップは誰にでも出来る訳ではありませんので、ここでは割愛致します。
 
 
 
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