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歯科医院のスタッフ間のトラブルは、なぜ繰り返されるのか?~実は院長が関係しているってホント??  [2026年03月28日]
おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
私は大阪の開業医団体で30年勤務し、院長の近くで経営と医院づくりを応援したいと独立して13年が経ちます。
このブログでは歯科医院経営とマネジメントに役立つ情報を発信します。
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「またスタッフ同士でもめている」「あのスタッフとこのスタッフがうまくいっていない」院長からこうした相談を受けることが、私は少なくありません。

こうした問題が起きると、多くの院長はスタッフの言動や相性に原因を求めます。「あの子の性格がきつい」「コミュニケーションが下手なスタッフがいる」

それは確かに一因かもしれません。しかし私が経営現場を見てきた経験から言えば、スタッフ同士の横の関係のトラブルは、多くの場合、院長とスタッフの縦の関係に根本原因があります。

先生の医院では、スタッフ間のトラブルが起きたとき、その原因をどこに求めていますか?

 

「院長に必要とされている」という感覚が、職場の安定をつくる

人間関係の安定には、心理的な土台が必要です。その土台の一つが「自分はここで必要とされている」「院長に大切にされている」という感覚です。

この感覚があるスタッフは、心に余裕が生まれます。余裕があるからこそ、周りのスタッフに対しても穏やかに接することができる。

逆に、院長から認められていないと感じているスタッフは、心が不安定になりやすく、些細なことで周囲とぶつかりやすくなります。

つまり、スタッフ間の横の関係の質は、院長とスタッフの縦の関係の質によって大きく左右されているのです。問題の入口がスタッフ同士に見えても、解決の鍵は院長側にあることが多い。

 

院長自身が気づいていない「評価のクセ」がある

では、院長がスタッフを大切にしていないかといえば、そんなことはありません。

ほとんどの院長は、スタッフを大切にしたいと思っています。問題は、意図せず生まれてしまう「評価のクセ」です。

交流分析、MBTI(性格類型論)、PCM心理学、ソーシャルスタイル理論などが示すように、人には様々な行動特性があります。

院長も人とは違う行動特性を持ち、得意な分野と苦手な分野があるのです。

そして人は自分が得意にしていることを苦手にしている相手に対して、無意識にマイナスの評価を下しやすい傾向があるのです。

例えば、論理的に物事を考えることが得意な院長は、感覚的に動くスタッフを「なぜ考えて動けないのか」と評価しがちです。

逆に、直感とスピードで判断する院長は、慎重に確認しながら進むスタッフを「仕事が遅い」と見てしまうことがあります。

私がクライアント医院のスタッフと関わる時も「先ずは動く派」「先ずは考える派」「先ずは静観派」がいるのでその特性を見ながらマネジメントを組み立てています。

院長は無意識的にエコ贔屓をする(というかすべての人)。自分と似たタイプのスタッフには自然と目をかけ、異なるタイプ、苦手なタイプのスタッフには距離を置いてしまう。

院長本人に悪意はないのですが、スタッフ側はその温度差を敏感に感じ取ります。

「院長はあの人だけ贔屓している」という空気が生まれると、それがチーム全体の関係を壊していきます。

 

スタッフの個性をまるごと認める姿勢が、チームを変える

では院長はどうすればよいのか。私がお伝えしたいのは、スタッフの個性をまるごと認める姿勢を意識的に持ち、院内でそれを表現することです。

「まるごと認める」とは、自分と似ているか、有能と感じるかに関わらず、そのスタッフが持っている強みや弱み、個性を、その人固有の価値として受け止めることです。

慎重なスタッフはミスが少ない。感覚的に動くスタッフは患者との共感力が高い。コツコツ型のスタッフは記録や管理が丁寧。こうした見方ができると、スタッフ一人ひとりへの関わり方が変わってきます。

 

自分が受け容れられるとスタッフは成長を始める

院長の姿勢が変わると、スタッフは変わります。

「院長は自分のことを見てくれている」と感じるスタッフが増えるほど、チーム全体の心理的安全性(失敗や発言を恐れずにいられる職場環境)が高まります。

そして心理的安全性が高い職場では、スタッフ同士が互いをカバーし合い、助け合う文化が自然と育ちます。

縦の関係が整うと、横の関係も整う。これは私が多くの歯科医院の現場で繰り返し見てきたことです。

 

院長が最初に取り組むべきこと

スタッフの個性をまるごと認めるためには、まず自分自身の「評価のクセ」を知ることが出発点になります。

PCM心理学やソーシャルスタイルなどの行動特性の分析ツールは、自分がどのタイプで、どのタイプとぶつかりやすいかを客観的に理解する手助けになります。

次に、日常の中でスタッフへの声かけを意識的に変えてみることです。

指示や評価だけでなく、「先日の対応、患者さんが喜んでいたよ」「あなたがいてくれると助かる」という言葉を、意識的に届けてみてください。

こうした小さな積み重ねが、スタッフの「ここで必要とされている」という感覚を育てていきます。

院内トラブルをスタッフの問題として外から見るのか、院長自身の姿勢の問題として内から見るのか。その視点の転換が、チームづくりの第一歩です。

先生の医院のスタッフは今、院長に必要とされていると感じているでしょうか。

 

まとめ

自分の「評価のクセ」に気づき、スタッフの個性をまるごと認める姿勢を持つこと。それが院長としてチームに与えられる、最も大きな影響の一つです。組織の空気は、院長の姿勢から始まります。

 

チームづくりについて具体的に取り組みたい院長は、ぜひ一度ご相談いただければと思います。

 

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