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院長にも役立つ歯科医院の開業戦略の立て方とは? ⑫設計等から開業に必要な資金、ランニングコスト等を計算し、患者単価、自費売上などから確保するべき患者数を割り出す  [2025年02月12日]
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
院長にも役立つ歯科医院の開業戦略の立て方とは?
 
 
①開業に向いているか?勤務医に向いているか?経営者としての適性は?
②どんな歯科医師人生を送りたいのか?キャリアプランは?
③漠然と描く理想の医院像とメンターとの出会い
④臨床面だけでなく経営面についての学びも深める(特にエッジを立てる治療技術の選定が重要)
⑤どんな場に出かけてどんな歯科医師、経営者と交流するか?勤務先の選び方
⑥自分が応援したいペルソナから歯科医院の収益モデル、医院規模を選ぶ
⑦その収益モデルが合う地域(需要が十分にある)、採用環境、物価等を都道府県ごとにリサーチする
⑧地域の経営環境、国の医療政策を分析し、候補地域を自分の足でリサーチしていく
⑨開業地の選定。都市部の駅前?郊外?テナント?一戸建て?拡張の予定は?資金計画は?
⑩収益モデル、医院コンセプト、オペレーション、DX化などから設計(拡張性)を考える
⑪外観から内装まで、ペルソナが何を望むのかを考えて取り入れる。
⑫設計等から開業に必要な資金、ランニングコスト等を計算し、患者単価、自費売上などから確保するべき患者数を割り出す
⑬チームメンバーの技術的、人間的成長の為に必要不可欠な学びの仕組みの設計、ミーティング設計、チーミング
⑭スタッフの成長が必要なもの、開業段階では落とし込めないものは、必要だが収益性が低いものは収益を上げて段階的に導入する
⑮開業前におこなうべき基本的な経営対策、マーケティング戦略の立案
⑯患者に支持され口コミで患者を増やすコミュニケーション設計
 
 
今日は「⑫設計等から開業に必要な資金、ランニングコスト等を計算し、患者単価、自費売上などから確保するべき患者数を割り出す」です。
 
 
 
 
勤務ドクターが「開業する」と決められた場合、勤務先の医院だけでなく多くの医院を見学してご自分の医院のイメージを作られると思います。
そして収益モデルが決まり事業計画書を作成して銀行に融資を申し込む。
 
しかし、ここで大きな経営リスクが発生する。
それは事業計画書が銀行融資を通す目的となりがちで計画の達成確率が低いということなのです。
 
 
 
もちろん、勤務ドクターが成功されている院長と同様の経営スキルを身につけられる訳ではありません。
しかし開業すれば経営が現実のものとなりますので、開業の段階で身につけておくべき経営スキルはあるのです。
 
 
 
 
その一つが会計とマーケティングの基礎知識です。
 
例えば、欲しかった設備を開業時の導入リストに一つ加えるだけで利益を出すハードルが高くなります。
ドクターの治療技術と選んだ収益モデル、提案力によって収益力が変わりますが、そのドクターの「稼ぐ力」で毎月の固定費を支払っていかるのかが問われるのです。
 
 
ランニングコストがいくら必要で、税引き後利益でいくらの借入金返済が可能なのか?
マーケティングのスキルを使ってどういうニーズの患者を何人集められるのか?
平均患者単価をいくらで設定できるのか?
 
 
現実には勤務ドクターの経営スキルと稼ぐ力によって借りても良い開業資金が決まるのです。
 
 
 
 
それでもやってみなければ分からないというのも事実です。
最新の設備を揃えたのに患者が集まらない医院も、不安から小規模で始められたのにアッという間にユニット増設になった医院もある。
 
 
ただ、固定費が決まると収支分岐点売上も決まりますので、平均患者単価によって患者を何人集める必要があるのかも決まる。
固定費負担を重くすれば患者数だけでなく治療単価も上げる必要がありますので、それを実現できるだけの根拠を増やしていく必要があるのです。
 
 
 
では、ここで問題です。
開業前に選んだ収益モデルで税引き前利益を2000万円残すにはいくらの売上が必要でしょうか?
借入金を返済していく為にもこの計算が出来なければ駄目です(本当は税引き後で出せることが必要)。
 
ちなみにドクターごとに答えは違います。
 
 
 
 
診療報酬が上がらない中で開業費が高騰し、開業してからも人件費などのランニングコストが増え続けている。
ということは、見学させてもらった院長の開業時よりも明らかに開業の難易度が上がってきているのです。
 
 
だから開業前に作成する事業計画はリアルなものも作成して、その計画をもとに経営していく必要がある。
そして、単年度計画だけでなく中期経営計画も立てて達成できる様になっていく必要があるのです。
 
 
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