おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
今日は、
①採用戦国時代
②低収入高コスト時代
③メイン歯科医療需要の成熟期⇒衰退期=収益力の低下
④人口動態と少子高齢化
⑤保険医療制度の転換期と医療費抑制政策
「メイン歯科医療需要の成熟期⇒衰退期=収益力の低下」についてです。
う蝕需要は成熟期から衰退期に移行しつつある。
それは需要のボリューム帯である団塊の世代と団塊ジュニアがマーケットから退出していくことによって現実となるのです。
だから高齢化が進む地域ほど来院のう蝕治療マーケットの縮小時期は早く訪れる。
当面は訪問診療、デンチャーなどのマーケット需要はあるものの、参入する体制を構築できる歯科医院は限られるのです。
う蝕需要の減少による収益面のマイナスの影響については「歯冠修復及び欠損補綴」の平均点数と診療1件当たり日数の推移を見れば分かります。
例えば歯冠修復及び欠損補綴の点数(1件あたり)の推移を見ても、
平成14年(2002年) 667.7
平成15年(2003年) 693.9
平成24年(2012年) 517.4
平成25年(2013年) 497.4
令和3年(2021年) 412.6
令和4年(2022年) 408.0
令和5年(2023年) 397.5
と減少していますし
診療1件当たり日数も
令和5年 1.50(高齢者 1.66)
平成30年 1.68(高齢者 1.86)
平成20年 2.1(高齢者 2.4)
と低下しているのです。
勿論、診療1人あたり日数は歯間修復及び欠損補綴だけの日数ではありませんし、歯科衛生士枠が多い医院の場合には低くな流のですが、保険診療の平均点数も下がってきていることから(令和6年東京都内1219点)、やはり保険のう蝕治療の収益性は低下してきているのです。
この歯間修復および欠損補綴のマイナスを補う項目はまだ成長しません。
「処置」「医学管理料」の点数は伸びていますがマイナス分を補えるまでにはなっていないのです。
さて、先生の医院ではこの状況に対してどういう対策をされますか?
Posted at 05:00