おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
今日は本当ならお金のカラーＢＯＸの項目で「残った利益から税金を支払う」について書く予定でした。
しかし、数日前におこなったオンライン無料セミナーで頂いた質問に、
・質問メッセージへの回答でヒヤリングができなかった
・時間が限られていた
為に十分に回答出来ていなかったのでブログで対策を考えてみたいと思います（お金のカラーBOXの話はこのテーマが終了後に続きを書きます）。
ご質問を頂いた医院の経営の状況が分からないのですが少しでも参考になればと思います。
テーマは「急患を診てもアポが空く場合にはどうすれば良いのか？」です。
検討する項目は、
⑴地域需要への最適化が出来ているか？
⑵認知対策
⑶治療計画
⑷コンサルの仕組み
⑸患者離脱対策
の５つです。
今日は⑴地域需要への最適化が出来ているか？について書きます。
先ず、開業されている地域の需要に合わせた診療内容の打ち出しが出来ているかということです。
開業場所も「都市部の住宅地」「郊外の住宅地」「都市部の駅前（ターミナル駅、ターミナル駅間の間の駅・・）」「郊外の駅前」「ビジネス街」「繁華街」・・・とマチマチですし、その地域で暮らしたり医院の前を通る人の目的もマチマチです。
例えば、近くに企業が少なく生産年齢世代が毎日電車に乗って働きに出かける場所であれば診療終了の時間も重要になりますし、診療を終了する時間が早いのであれば昼間に地域にいる住民にどうやって医院に来院してもらうのか？を考える必要があります。
次に、「治療コンテンツ」「医療サービス」「診療システム」「診療曜日」「診療時間」が地域のニーズに合っているのかが重要です。
地域によって「矯正が出やすい地域」「インプラントが出やすい地域」「デンチャーが出やすい地域」「地域の健康指数が高く補綴が出ない地域」「訪問需要が高い地域」「急患が多い地域」などがあります。
では、そういう人たちが何を望みどういう医院を作れば通いたいと思うのか？を理解して治療コンテンツなどを打ち出せているのかが問われるのです。
最後に医院から３ｋｍ圏内にある競合歯科医院で流行っている所はどういう戦略で経営しているでしょうか？
例えば、先生の医院が地理的に優位な場所にあれば同じ治療コンテンツでも患者が先生の医院を選ぶ可能性が高まりますが、先生の医院の方が不便な場所であれば患者は競合の医院を選ぶ可能性が高くなるのです。
距離による有利不利は「ブランド力」「医院規模」も影響します。
先生の医院が競合歯科医院よりも地理的に有利な場所であっても競合歯科医院の「ブランド力」「規模」が勝っていれば、患者が競合歯科医院を選ぶ確率が高くなるのです。
だから地域需要を分析し、競合歯科医院よりも魅力的な治療サービスなどを構築することが重要になる。
ここを作れなければ⑵認知対策を頑張っても費用対効果は低くなるのです。
医院ブランドは急には作れませんので、私なら「来院してくれている患者の分析」から経営対策を始めます。
来院してくれている患者が何を望みどんな対応をしてあげれば更に満足してくれるのか？を徹底的に考えて実行するのです。
私は実際に歯科医院で実行したことがあるのですが、子育て中のお母さんと子どもに徹底的に寄り添う対策を実施したところ、口コミで驚くほど新患が増えたのです。
これが、
・ビジネス街で働く若い女性
・昔からの住宅地で暮らす高齢者
・健康、美容意識が高い女性
・富裕層
であっても同様です。
先生の診療圏内で活動してたり暮らしている人で一定以上のボリュームがあればその患者層を集める対策はあるのです。
とにかく開業されている地域の需要を掴まずに治療コンテンツや医療サービスを構築しても地域住民は魅力を感じない。
やはり、マーケティング活動が重要になるのです。
テーマ：歯科医院経営全般
Posted at 05:00
