おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院で使われる言葉で私が好きではないのは、
・メンテナンス(治癒後におこなうもの)
・予防(ではなく病気治療、重症化予防)
・定期検診(治療中の患者には使わない)
・歯のお掃除(自分で自分の仕事の価値を下げている)
です。
この言葉を使うと患者は「自分の口腔内には問題が無い」と感じる。
患者を脅す必要はありませんが、正しく自分の口腔内の状況やリスクについて理解しておくことは必要。
でなければ、患者は自らの意志で自らの健康を守っていこうとはならないからです。
患者を病気治療と重症化予防の主体に出来るのか?
最近、私はヘルスプロモーションの在り方と仕組み作りについて学んでいますが、患者のヘルスリテラシーを高め健康観が高い患者に支持される医院づくりが若年層のう蝕需要が減る時代において重要なのです。
多くの院長の献身的な取組みによって「重症化予防」が保険診療でできる様になった。
地域連携についても昔とは手ごたえが違うと感じる。
このことは画期的であり、医療全体の中で歯科医療が重視される時代になったことは歯科医療にとってのチャンスなのです。
ただし、歯科医療として求められる役割を果たすことが出来なければこのチャンスの前髪は一瞬で消え去る。
そして求められる役割を果たさないと診療報酬改定が経営にプラスにはならないのです。
う蝕とその二次三次需要が歯科医療の中心である時代ではないことは平成24年頃に国が指摘している。
歯科医療需要のマーケットは別の方向に移動してきているのです。
まだまだ従来の診療スタイルの歯科医院が多いと感じますが、早く変化することの必要性に気づいて対応して頂きたい。
そう思うのです。
Posted at 05:00