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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院の院長は医院を取り巻く環境を見切ることが出来るのか?  [2024年05月07日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
昨夜に行われました井上尚弥選手とルイス・ネリ選手との世界戦。
結果はご存じの通りですが、井上選手が立てた戦略が歯科医院経営にも通じると感じました。
 
 
まず、事前に調べたネリ選手の攻撃パターン+例外と実際闘ってみた感覚との差を埋めるために致命傷にならない程度のリスクを取って確認作業をおこなった。
解説者が言われた様に「普通はあそこからパンチはこない」というパンチでダウンはしたものの、確認作業を続けたことでネリ選手の致命的なパンチを貰わない距離感を確認し、そこからは表情が変わりました。
 
つまり「ネリ選手を見切った」「倒すプランが出来上がった」と感じました。
 
そこからは会場をどう盛り上げるかという余裕まで生まれご存じの様なKO劇となったのです。
 
 
 
 
歯科医院経営も同じだと感じました。
 
・歯科医療需要の変化
・国の医療政策の変化
・地域経済の変化
・人口減少や少子高齢化
・患者ニーズの変化
・競合歯科医院の戦略
 
 
を洞察しながらどういう戦略を立てるのかを考えるのですが、その場合には医院にどういう経営資源がありそれをどう活かしてどのレベルの戦略を実行出来るのかを考える必要がある。
そして、経営環境も経営資源も常に変化していますので戦略と戦術を修正しながら状況を「見切れるか?」が問われるのです。
 
 
もちろん、経営資源が不足する中で動いていく必要がありますし、リスクは取りながらも致命傷にならない様にする必要がある。
その為には経営状況の定量的な把握は不可欠ですし予測不能な事が起こっても対処できる強い組織にしていく必要なのです。
 
 
 
 
当り前ですが経営規模が大きくなればそれに相応しい組織体制構築とチームビルディングを怠らないことが必要。
院長が経営のアクセルを踏んでチームメンバーがどれだけの加速に対処できるのかを把握して個々を鍛えながら「全力でアクセルペダルを踏める」状況を目指す必要があるのです。
 
チーム力が足りていないのにアクセルを踏み過ぎたら負荷に耐え切れずスタッフが退職し組織の弱体化に繋がりますし、踏む必要があるのに抑え過ぎたら経営環境の変化についていけないで経営がジリ貧になるのです。
 
 
 
 
井上選手とそのチームは、
・状況(対戦相手を含む)分析力
・戦略戦術立案と修正力
 
においても素晴らしく
 
そして、
井上選手自身が誰にも負けないトレーニングをおこない、弱点を減らし、その能力を過信しないで洞察してリスクを潰しながら勝利の確率を高めていったと感じるのです。
 
 
 
 
歯科医院の院長には得意にしておられる分野と苦手にされている分野があり、苦手とされている分野から経営が崩れることが多い。
なのでご自身の弱みを理解されている院長はそれをカバーしてくれるチームメンバーを育て、採用し、専門家のサポートを受け、勝ち抜いていく確率を高めようとされるのですが、失敗する院長は「状況を見切れない」ので勝つ確率を高める為に必要な対策を実行しないのです。
 
 
 
経営環境を見切って医院が進むべき方向に全力でアクセルを踏めるように経営力とチーム力を高めていく。
いつの時代も変化に対応し続けられる者しか生き残ることは出来ないのです。
 
 
 
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