おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院の診療を見学するとスタッフひとり一人が何を考えて動いているのかが見えてきます。
もちろん、歯科医院に入社して最初の頃は、
・治療の知識
・治療における器具などの使い方、器具だし、片付け
・5S、消毒滅菌
・バキュームなどのアシスト
・患者案内、送り出し
・商品発注、技工物管理など
・院内のルール
等々、医院や医院規模によって覚えることの量や質が違い、他医院で診療スタッフの経験があるスタッフでも医院独自のルールを把握するのに一定の時間がかかるのです。
それらがある程度覚えられると、
・ドクター毎の治療アプローチの違いと準備物の違い
など個別に覚える必要があることを取り組み
最後に
・周りとの連携方法
・急患を入れるタイミング
・遅れた時間の回収方法
・イレギュラーが生じた時の対応法
など複数の要素が複雑に絡み「判断力」が求められる役割が担える様に育てる必要があるのです。
これらには「決まった答」がない。だからどうすることが正解なのかに悩むスタッフが多いと感じます。
オペレーション品質や治療品質、医院規模によっても難易度は変わります。
スタッフが不安ながらも連携などを実行して周りがサポートしてくれると良いのですが、やったことにダメ出しされたなら次回からの判断は恐怖でしかない。
トライアル&エラーをどんな状況であっても続けられる人は限られるのです。
治療メンバー各自の判断で連携が出来ないのであればベテランスタッフが指示をすることによって動かすか、狭い範囲でルーチンワーク中心で動かすかしかなくなります。
「いつまで経っても指示待ち・・・」
「スタッフ間の連携が取れていない」
「忙しい部署を助けようとしない」
など、院長が理想とされるチーム医療と現状がかけ離れているのならば先ずはやることがあります。
それは院長や幹部が理想とするチーム医療の在り方を見える化し、現状との差(課題)を一歩づつ解決していく取組みを粘り強く続けることなのです。
「無理」と思った時点で理想が実現する可能性は閉ざされる。
あとは「やるか?やらないか?」を院長が決めるだけなのです。
テーマ:スタッフ育成、チームビルディング
Posted at 05:00