おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
「か強診は患者にわかりにくい」
「歯科においては患者が通い”かかりつけ”だと思っている歯科医院が”かかりつけ歯科医療機関」
厚生労働省のこの発言によって68,000件が”かかりつけ機能”を果たすべき対象であることが明確になりました。
「口腔管理体制強化加算」の施設基準も明確になりましたのでやるべきことに医院全体で取り組んで頂きたいと思います。
さて、
歯科医院では、
・一日の患者数が変化する
・一日の治療の構成が違う
・シフト制の場合は診療を担当するスタッフの構成や人数が違う
・勤務年数が長いスタッフの割合が日によって違う
・急患の入り方が違う
・患者が遅刻する
・患者がついでの治療を言い出す
・ドクターがついでの治療をおこなう
・医院ごとにチーム構成が違う
・ドクターごとに治療技術とスピードが違う
・ドクターごとにスタッフの手助けが必要な範囲が違う
・治療が想定していたより時間がかかる
・予約の取り方に問題がある
などの要因により、時間通りに治療を終えられるとは限りません。
だからオペレーションの在り方を工夫してイレギュラーなどに対応できる幅を拡げておく必要があるのです。
大切なのは診療スタッフの役割を固定してしまわない事です。
来院した患者の受付から始まる歯科医院のオペレーションですがピークの訪れは部署ごとに違いますので需要の「山・谷」の「山」に合わせて人員を配置してしまうと無駄が生じてしまうからです。
例えば「星野リゾート」では、部署ごとの需要のピークに合わせて対応できる様に一人が複数の役割を担えるように教えることで知られていますが、歯科医院でも需要のピークに合わせて少ない人数で対応できる様に役割を考えなくてはいけないのです。
人はピーク(山)を指して「忙しい」「人が足りない」と言う傾向があります。
そして他部署の「谷」の時間帯を指して「あそこは暇」だと決めつけるのです。
もちろん、患者の来院時の対応など仕事をならすことがやりにくい事もあるのですが、どこかの部署が「ピーク(山)」の時に他の部署も同様だとは限らないのです。
ただ、日次の仕事は「谷」に状態であっても、その時間を使って「週次」「月次」「年次」「臨時」の課題を熟しているかもしれませんので正確に把握しておくことは必要だと感じます。
どちらにしても部署ごとの状態を見える化して相互理解を深め、「ピーク(山)」に時間帯や時期をチームメンバーでカバーしあう文化を作ることが大切。
「うちは忙しいのにあそこは暇」は事実ではないことが多いですので院内の関係性が悪化しない様に気をつける必要があるのです。
この調整はけっこう重要なので先ずは現状を把握してみてくださいね。
Posted at 05:00