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◆歯科医院経営ブログ

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歯科の院長は令和6年歯科診療報酬改定で示された”賃上げに向けた評価の新設”をどう捉えるの?  [2024年02月19日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
さて、先生の医院では歯科医院の発展に必要な人材を確保できているでしょうか?
全国から「人材が足りている歯科医院なんてあるの?」という声が聞こえてきそうですが、仰る通り多くの業種において人材は不足しておりこれからドンドン採用環境は悪化していくのです。
 
 
 
深刻な問題だなぁ・・と考えている所に令和6年歯科診療報酬改定の中に「賃上げに向けた評価の新設」という項目を見つけました。
 
この「施設基準」への評価は今回は置いておいて、これからはスタッフの賃金を上げられない歯科医院は更に採用に苦戦し予約枠を閉じなければいけなくなると感じます。
採用環境は開業されている都道府県や地域、通勤する場合の交通の便によっても変わりますが、他業種が賃金を上げだしていますので「長期雇用の環境」を築けている歯科医院は全力で採用に動く必要があるのです。
 
人材が不足してから採用するのではなく収益に繋がる事業を更に拡大する為に採用するのが正解で、院長は常に5年後を計画しながら人を育て戦術を進めなければならないのです。
 
 
「賃上げに向けた評価の新設」をキッカケにスタッフの賃金を上げていく事は大切だと感じますが、院長は賃上げしていける収益構造を確立していく必要があることを忘れてはなりません。
採用環境の悪化によって賃上げ競争になっている地域がありますが、「保険診療では合わない」と感じる地域も増えているのです。
 
 
 
 
「このままコストアップが続いた場合、3年後5年後に損益(収支)分岐点がどうなっているのか?」
を予測し確保する必要がある利益額を計算してアクションプランに落とし込んで頂きたいと思います。
 
でなければ人材確保と育成にコストをかけられずに人手不足によって医業がマイナスのスパイラルに入るからです。
すると「治療枠」も「歯科衛生士枠」も開けられない時間帯が増え、最後には1台2台とユニットを稼働させられなくなるのです。
 
 
 
今回、新設された評価による賃上げも同様です。
賃上げとは給与全体のベースがアップするということであり、上がっていくベースをもとに給与の支払いがずっと続くという意味を理解しておかないと損益分岐点比率がどんどん高くなるのです。
 
このことは、診療時間の時短化が進み休日が増えることによって予約枠数が減ってきている歯科医院にとって死活問題です。
 
 
単に新たな評価が設定されたから賃上げするのではなく、戦略的に賃上げを捉えていく。
とても大切なことなので顧問の会計事務所としっかり話し合ってみてくださいね。
 
 
 
 
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