おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
最近、数件のクライアント医院で「資料取り→診断→治療計画→共有→治療内容+知識説明→治療提案→治療・・・」について話し合っています。
クライアントの院長によって目指される医院像や大切にされている価値観は違いますので、それを崩さずに医院に合った形を見つけるのが院長やチームメンバーにとって一苦労なのです。
理想の形は話し合って決めることは出来ても、実際に医院に落とし込んで機能させるには「誰が説明する?」「いつ?」「どこで?」「どんなタイミングで?」「どうやる?」「治療計画の共有のタイミグは?」「どんな資料が必要?」「例外の処理は?」「予約の取り方は?」など決めておくことが沢山あるからです。そしてその役割を担える人材がいるのかも関係してくる。
しかし、これらを日常的に話し合い改善しながら機能させることは患者、歯科医療、歯科医院経営にとっても重要なことだと感じます。
なぜなら患者は歯科医院側の治療説明や提案に納得することで満足度が上がり、患者にとって必要な治療を選択し定期管理で長く通う様になるからです。
そして、理想を追いかけた結果として経営的な成果にも繋がる。
だから先ずは現実ではなく理想に立脚して徹底的に話し合って頂きたいのです。そして現実にどう落とし込むのかを工夫していき段階的に理想に近づける。
「面倒だ」「これくらいでいいか」「上手くいかない」と理想を追いかけることを諦めたらそこで医療機関としての進化が終わるからです。
この「結果として経営的な成果にも繋がる」システムの構築はとても重要だと感じます。
それはドクターや治療コーディネーター、診療スタッフが「この提案が患者の現在と未来の健康にとって必要だという確信」が持てないと”患者にとって必要のないものを売り込んでいる”という感覚になり使命感を持って役割を果たせないからです。
「資料取りから治療・・・までの流れをどう構築するのか?」が患者の未来の健康やチームビルディングや経営的な結果にも影響する。
手段の目的化が起こっている歯科医院ではスタッフの士気が下がり退職者も多いと感じます。
「患者の為であり地域医療の為」というミッションで仕組みを作った方が経営的な成果も出せるのに・・・といつも思うのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00