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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院経営は五つの設計を間違えると上手くいかない理由とは?  [2024年01月27日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
例えば、家を建てる時も設計士が図面を書くように歯科医院も開業する時には五つの設計が必要になります。
 
それは、
 
①医院理念と歯科医師人生の設計
②経営方針(計画)とチームビルディングの設計
③医院の治療コンテンツや診療システム(ブランド)の設計
④医院の建物や造作物などの設計
⑤医院の承継プランの設計
 
です。
 
今日は①②について書きたいと思います。
 
 
 
「どんな歯科医師になりたいのか?」「患者にどんな歯科医療を提供して地域に貢献するのか?」「どんな歯科医院を作りたいのか?」がまだ漠然としている若い歯科医師もおられるでしょう。
 
 
でも、スタート時点ではそれで良いのです。
志が漠然としているのは「人生での学び」と「実践」が足りないだけであって、漠然とした志も学びと実践を積み重ねていくなかで次第にミッションとして明確になっていくのです。
大切なのは「漠然とした志」を明確にするために先人や人生の先輩、書籍などから学び実践し続けること。
 
 
目的と目標を追いかけ続けなければ理想にたどり着くことはありません。
そして「どうなりたいのか?」は不明確でも「どういう歯科医師(院長)で在りたいのか?」は比較的考えやすいと思いますので理想の歯科医師になる為の努力を続けて頂きたいと思います。
 
 
 
 
このワンステップが次の「経営方針(計画)とチームビルディングの設計」に繋がってきます。
先生の歯科医院で働くスタッフの多くは「院長がどんな考え方でいて日常診療においてどういう姿勢でいるのか」を重要視するからです。
 
 
院長のスタッフへの発言に患者の健康よりも売上を重視する内容が多いとスタッフのモチベーションは一気に冷めていく。
数年前に個別相談で伺った医院のスタッフに「どんな院長ですか?」と聞いてみたことがあります。
そのスタッフから「尊敬できる院長です」と返答があることを期待して聞いたのですが、「口を開けばお金の事ばかり」と返ってきたので驚きました。
 
院長は私にスタッフが活き活きと働く理想の医院像を語っていたからです。
 
 
 
 
つまり一気にはいかなくても院長が掲げる理念(ミッション、ビジョン、バリュー)と実際の経営方針や院長の言動がどれだけ一致しているのかが将来に渡って歯科医院経営に影響してきます。
特に医療や介護の世界で働こうとする人は「人に貢献したい、喜んでいただきたい」と考える人の割合が多いので、①と②を一致させる作業は重要なのです。
 
 
チームビルディングではチームとして目指していく方向やその為に必要な具体的な行動を明確に示すことが出来ているのかが問われます。
まだまだ成長途上であるスタッフには「その成長度のスタッフに理解しやすい言葉」を選んで話す必要があり、日常的に理想をどう具体化させていくのか?を考えてチームメンバーに示し実践し続けなくてはいけないのです。
 
 
 
ちなみにモチベーションは「目的と目標に共感し、それを実現していく為に必要な工夫と作業をチームメンバーが自主的に続けるパワー」のことなので、目的と目標が明確に示されそれに共感できなければチームメンバーが目標に向かう努力を続けることはありません。
 
「うちのスタッフはモチベーションが低い」と時々院長が言われるのは院長から「共感できる目的と目標」が示されていないことが原因なのです。
 
 
 
 
さて、チームメンバーの目線が目的と目標に向かい、チームとしてのキックオフが済んだら、次は目的に向かう行程を具体的に見える化する必要があります。
漠然と理想に向かうことの意思統一はできていても、具体的な行動が見える化されていないと追いかけられないからです。
 
 
 
そこで必要となるのは「中期経営計画」と「単年度計画」「アクションプラン」です。
例えばよくある「患者様を笑顔に」と言う言葉も、具体的にどうすれば患者が安心し満足し笑顔になってくれるのかを話し合ってプランを明確に出来ている歯科医院は少ない。
 
定量的に測定できないものは追いかけにくいので「トヨタの5回の何故?」の様に「患者の笑顔の正体」を明確にして、定量的に追いかけなければいけないのです。
 
 
 
 
月曜日と火曜日にブログで書く③④⑤は①②から繋がっていて一貫性を持たせる必要があります。
歯科医院の経営環境が大きく変化していく中で「一貫性を持ってブレない医院」を築くのは並大抵のことではないのですが、一貫性があってブレないから強いブランドとなり地域の住民やスタッフを惹きつけることが出来るのです。
 
 
院長が開業されてリタイアされるまで、「歯科医師の道を選んで良かった」と感じていただく為にも①~⑤に一貫性を持たせることは不可欠です。
 
 
 
 
私が医療機関と関わりだして41年。
人として歯科医師としての信念を貫かれた院長が満足できる歯科医師人生を送っておられると感じます。
 
 
そこにたどり着くまでには長く困難な道程ですが、諦めずにスタッフと一緒に楽しみながら理想を追いかけて頂きたい。
 
そう思うのです。
 
 
 
 
 
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