おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
今日は先週の続きで、
①医院理念と歯科医師人生の設計
②経営方針(計画)とチームビルディングの設計
③医院の治療コンテンツや診療システム(ブランド)の設計
④医院の建物や造作物などの設計
⑤医院の承継プランの設計
のうちの③④について書きたいと思います。
③の治療コンテンツや診療システムの構築は、医院が提供する歯科医療サービスに患者が魅力が感じるか(ブランド)どうかに繋がっていきます。
ここでは先ず、医院にどんな経営資源があり今後どんな技術を磨いていく事で患者の健康に貢献しながらも患者に支持される存在になるのかを考える必要があるのです。
イノベーター院長が魅力的な商品に飛びつき、その商品が成長期に入る寸前にアーリーアダプタ院長が参入し先行者利益を取り、アーリーマジョリティの参入によってキャズムを超えてマーケットが成長期に入り、レイトマジョリティが参入する頃にはマーケットは成熟期から衰退期に向かい収益性が落ちている。
だから常に変化し続ける歯科医療需要と患者ニーズのどこにポジショニングするのかを考えて変化に対応していく必要があるのです。
基本的には経営者はアーリーアダプタであることが求められるのですが、ラガードの様にご自分が信じる歯科医療の在り方を追求して流行には見向きもせずブレない院長も周りを魅了する場合がある。
だから、「やる」「やらない」を明確にしてやるなら素早く動くことが大切なのです。
院長が「そろそろ〇〇を導入しないと時代遅れになる」と感じられた時には手遅れです。
その時には先行者がしっかりとブランドを築いて収益面でも結果に繋げていますので、今さら参入しても投資に対する収益性は低いのです。
そんな事よりも理念を基に経営計画を立て、チームビルディングを進め、更に進化していく為に何を加えることが必要かを考えた方が良いと思います。
アーリーアダプタというリスクを取れる行動特性を持ち合わせていない院長が流行を追いかけても上手くいくことはないのです。
さて、④の医院や造作物の設計は「理念から経営方針設計」「ブランド(治療コンテンツやシステム)の設計」が終わって初めて取り掛かれます。
どんな歯科医院を目指すのか?これからどういった事に取り組むのか?が不明確なまま建物や造作物を設計してしまうと拡張性がなかったり、オペレーション変更によって一気に使い勝手の悪い歯科医院になって経営的にも上手くいかなくなってしまうのです。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00